氏 名
馮 茜(助教)
FENG Xi
担当科目
学 部 基礎演習1、基礎演習2、応用演習2、専門演習1、国際私法1、特設科目B(法律英語1) 
研究分野
国際私法、国際民事訴訟法、国際取引法
研究の紹介

国際民事訴訟に関する研究を、主に日中間の比較法的な視点から行っています。日本と中国は国際民事訴訟において大きな変容を遂げている一方で、実務の現状には様々な課題が残されています。例えば、日中間の外国判決の承認・執行については、婚姻の解消判決を除いて、相互の保証(互恵関係)が相次いで否定され、他方の国の裁判所が下した判決の承認・執行を拒絶する判断が下されており、互いに判決の不承認・不執行の状態に陥っています。私は、日本及び中国における国際民事訴訟をめぐる問題を対象として、妥当な解決策を探求するために、研究を進めています。

その他、国際商事仲裁、国際的な家族問題等に関する研究も行っています。

主要業績
論文「和解に基づく仲裁判断の承認・執行とニューヨーク条約」国際商取引学会年報第26号(2024年)48-57頁
論文「中国における外国裁判の承認・執行 : 家事事件を中心に」国際私法年報第19号(2018年)54-79頁
論文「外国判決の承認・執行に関する中国の現状と改革の動向」国際商取引学会年報第19号(2017年)61-74頁
論文「中国財産関係判決の日本裁判所における承認執行問題研究」武大国際法評論2017年第3期42-53頁
論文「特許権問題に適用される法の決定における属地主義 : 考慮段階からの再検討」阪大法学64巻5号(2015年)313-340頁
学生へのメッセージ

大学での学習においては、ついつい単位の修得ばかりに目がいってしまうこともあるかもしれません。しかし、大学卒業は、ひとつのゴールでもあるかもしれませんが、同時にひとつの重要なスタートでもあります。大学を卒業し、社会に出た時に、どんな自分でありたいか。その姿を想像して、長期的な視点で目標を立て、有意義な学生生活を送ってください。

その中で、ご両親やご友人、教員や他の学生等の意見は、非常に参考になる一方で、他人からの評価をあまりに気にしすぎると、自分が何をしたかったのか、見失ってしまうことがあります。特に大事な判断をするときには、一度立ち止まり、自分の心の声に耳を傾けて、自分が本当に思っていることを大事にしてください。


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