- 氏 名
- 久米 祐介(准教授)
- KUME Yusuke
- 担当科目
- 研究分野
- 英語学、(史的)統語論、生成文法、言語変化
- 研究の紹介
- 英語学とは英語という個別言語を対象に研究する言語学です。言語学には統語論、意味論、音韻論などの分野がありますが、統語論とは主に語の配列と文の構造を扱います。さらに統語論には生成文法という理論があり、「言語とはどのようなものか」、「子供はどのように言語を習得するのか」、という問いに答えることを目標としています。私の研究では、コーパスから収集したデータを分析し、英語の共時的・通時的現象に言語変化の観点から、生成文法理論(極小主義モデル)に基づいた原理的な説明を与えることを目指しています。最近ではThe book reads easily.のような形は能動態だが、意味は受動態である中間構文やThe book is easy to read.のような表層の主語が不定詞の補部でもあるtough構文などを研究しています。
- 主要業績
- 学生へのメッセージ
- 英語はもちろんすべての言語には法則、すなわち文法があります。母語(私たちにとっては日本語)の文法は無意識に習得され、私たちは1つの言語を話すことができます。しかし、英語は私たちにとっては外国語です。残念ながら英語の文法は無意識には習得されず、意識的な学習が必要です。しかも英語は日本語とは言語学的に全く異なるタイプの言語で、その習得は大変困難であると言われています。しかし、英語は様々な分野で共通語として用いられていますので、使えるようになれば大変役に立つ言語です。そのためにも基本的な文法・語彙をしっかりと学習し、実際のコミュニケーションの場で運用力を高めていきましょう。
学 部 | 英語講読1、英語講読2、英語講読3、英語講読4、実践英語3、実践英語4 |
著書 | 前置詞と前置詞句、そして否定 (担当:共訳) 開拓社 2018年 |
著書 | コーパスからわかる言語変化・変異と言語理論 (担当:分担執筆, 範囲:軽動詞構文の歴史的発達) 開拓社 2016年 |
著書 | 文法変化と言語理論 (担当:編者, 範囲:構文化における文法化の位置づけ) 開拓社 2016年 |
論文 | From Manner Cognate Object to Predicate Nominal: A Syntactic Change in the History of English IVY 48 81-106 2015年 |
論文 | On the Complement Structures and Grammaticalization of See as a Light Verb English Linguistics 28(2) 206-221 2011年 |