氏 名
松浦 愛子(准教授)
Matsuura Aiko
担当科目
 学 部 英語講読3、英語講読4、実践英語1、実践英語2、実践英語3、実践英語4 
研究分野
英国劇場史
研究の紹介

私の専門は19世紀の英国劇場史です。これまで作品の解釈中心だった英国劇場史ですが、最近では、劇場を社会現象として包括的に分析する動きが広まっています。私はそのような新たな視点から19世紀の英国劇場を再評価し、劇作家と劇場を社会学、法律、経済、文学、文化のポリティクスといった学際的な方法論の観点から捉え、劇場史研究へのアプローチを示しています。

社会科学で形成された文化理論を踏まえ、19世紀英国社会の近代化の過程について劇場を通じて考察をすることが研究テーマです。英国劇場の近代化の変遷を辿り、国民文学の枠組みを超えた多国間史の交流や、劇場と英国市民社会の変遷を中心に研究しています。

主要業績
著書「比較で照らすギャスケル文学」(共著:担当13章)大阪教育図書 (2018年)
論文 "Textualization of the English Theatre and Its Consequences in the 19th Century: Theatre Publisher Samuel French in the Mid-Victorian Period" 『西洋比較演劇研究』 20巻第1号 (2021年)
論文"Mary Barton in America: Dion Boucicault’s The Long Strike (1860) in Transatlantic Theatre" 『ギャスケル論集』第26号 (2016年)
論文「ヴィクトリア朝劇場空間統制のポリティクス—「群衆」から「市民」へ」 『ヴィクトリア朝文化研究』第11巻(2013年)
論文"Dion Boucicault as a Builder of New Theatres in the Mid-Victorian Period" Journal of Irish Studies XXXVI(2013年)
学生へのメッセージ

AIの技術進歩により、語学学習の環境は大きく変わりつつあります。機械翻訳は、ほとんどの場面で役立つようになってきています。けれども、法学部の学生のみなさんにとって外国語学習は依然として重要です。異なる言語を通じて世界を理解し、自身の考えや常識を問い直すことで、異文化理解を深めることができます。他者を理解するための柔軟な思考力は、複雑化する現代社会で求められる法的思考力を獲得する上で必要です。

私の英語の授業では、単なる暗記ではなく、異文化理解の一環として文法を教えています。また、英語をより自然なものにするために発音練習を行い、英語の発信力を向上させることも目指しています。法学部の学生のみなさんと共に学ぶことを楽しみにしています。


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