氏 名
伊川 正樹(教授)
IGAWA Masaki
担当科目
学 部基礎演習1、基礎演習2、専門演習1、専門演習2、租税法、教養特設科目B(名城進路講座―大志を抱け)、教養特設科目B(名城進路講座―考動力)、特設科目B(税理士と考える税の世界) 
大学院公法研究指導1、公法研究指導2、行政法特殊研究指導3、行政法特殊研究4、租税法1(総論)、租税法3(所得税) 
研究分野
租税法
研究の紹介
税法の中でも、特に、譲渡所得税と地方税制について研究しています。 譲渡所得とは、資産の譲渡を機会として、保有期間中の値上益を課税するというものです。私の主たる関心は、「資産の譲渡」という概念を明らかにすることにあります。資産に関する権利等の移転があれば「資産の譲渡」と扱って課税をする現行法上のしくみは、理論的に説明のつかない事象が多数存在しています。その理論は所得税法の中でも難関問題の一つとされていますが、実務上は避けては通れない非常に重要な問題です。もう一つの研究テーマである地方税制については、地方公共団体が地方税法の枠の中でどのようにして課税自主権を行使できるか、真の地方分権を実現するための自主財源を確保するためにはどのような税制が可能かということを研究しています。最近では、固定資産税やふるさと納税制度についても研究を行っています。
主要業績
著書三木義一監修/本山敦・伊川正樹編『新実務家のための税務相談民法編(第2版)』(有斐閣、2020年)
著書伊川正樹監修・編著/浅野洋・長谷川敏也・妹尾明宏編著『図解逆転裁決精選50PartⅢ』(ぎょうせい、2017年)
論文「固定資産税の非課税規定の解釈」立命館法学393・394号18頁(2021年)
論文「固定資産税をめぐる紛争―固定資産税の性質に照らした検討―」税法学583号285頁(2020年)
著書「譲渡所得における対価概念―高額譲渡の事例を参考に」三木義一先生古稀記念論文集編集委員会編『現代税法と納税者の権利』23頁(法律文化社、2020年)
学生へのメッセージ
せっかく縁があって名城大学法学部に入学したのですから、学生生活の中で何か一つでも「自分はこれを学生時代にやった!」と言えるものを残せるように、やってみたいことに取り組んでください。 自分の殻を少しでも破ることができれば、違う世界が見えてきます。私の仕事は、学生のみなさんがやりたいと思うことをサポートすることだと思っています。学生のみなさんから何らかの投げかけがあれば、さまざまな引き出しから提案をすることができます。できるだけ大学や教職員とかかわりを持つようにしてください。そうすれば、自分の大学に誇りを持てるようになります。 コロナ禍で大変な時期ですが、その中でできることは必ずあります。自分が何ができるか、何をしたいのか、前向きに考えることで人生が明るく、楽しいものになるはずです。勉強をがんばる人、スポーツで活躍する人、サークルやイベントで能力を発揮する人。いろんな個性が集まるのが大学、そして法学部です。一生に一度しかない学生時代を実りあるものにできるよう、一緒にがんばりましょう!

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