学部長あいさつ
前田智彦 学部長
いわゆる「コロナ後」の日常に社会が移行するのに合わせて、本学でも2023年度から授業・行事が以前と同じような対面で行われるようになります。法学部では、すでに2022年度から新入生に対して対面形式での入学式、オリエンテーションを実施しています。さらに、2022年度からの新たな取り組みとして、学生の実行委員会の主催による「法学部新入生歓迎会」を行いました。上級生の実行委員による学内の紹介やゲームを通じて、新入生が大学生活に慣れ、また新しい友人を作るきっかけとなったようです。また、2022年度からは5月末に開催する「法学部スポーツ大会」も復活しました。グループ対抗でレクリエーションを行うことにより、相互の親睦を図ることを目的としています。
新入生のみなさんに向けて、大学生は高校生とは違い、より「主体性と責任」が求められるということをお伝えしたいと思います。みなさんは高校生の間に18歳で成人を迎え、「大人としての責任」について聞かされたと思います。大学生になると日々の生活においても「誰かが決めた道」を歩むのではなく、自分が歩むべき道を実際に自分で決める必要があります。
まずは、受ける授業を自ら選択して「履修登録」を行い、自分の予定を決めることになります。時間割の組み方によっては、授業と授業の間に空き時間が生まれたり、授業がない日ができたりすることがあります。大学生には多くの「自由な時間」があります。それをどのように使うかによって、今後のあなた自身の成長が大きく左右されます。
大学生活の中で「自分の道」を模索してください。大学は、さまざまな機会や情報をそろえてみなさんをサポートします。ぜひ大学が提供するサービス、コンテンツを上手く活用して、主体性を身に付け、自分自身の成長につなげてください。
みなさんが大学で学ぶ「法」は、社会の動きに応じて絶えず変化しています。みなさんの高校在学中に成人年齢が引き下げられ、これまでより早く「大人」と扱われるようになったこともその一例です。しかし、法学部で、法の原理原則を学び、法の調べ方・使い方を学ぶことで新たな状況、新たな法に対応する力が身につきます。変化しつづける社会に出ても永く役立つ力を、みなさんに身につけてほしいと思います。
また、昨今の国内外の情勢の中で、私たちの「自覚と責任」が問われています。噂や根拠のないデマを安易に信じることなく、客観的な情報に基づく冷静な判断が必要になります。誰しもが経験したことのない、かつ、唯一の答えがない問題に立ち向かうには、このような態度で学び続けることが重要なのではないでしょうか。こうした厳しい時期に大学生となったみなさんは、これまでの誰もが経験したことのない難局を乗り切るチャンスだと受け止めて、積極的に行動し、学んでもらいたいと思います。
名城大学の教職員全員は、みなさんの学生生活をサポートするための体制を整えています。心配事や疑問があれば相談してください。そして、この名城大学で多くのことを学び、自分自身を大きく成長させてください。