氏 名
山岡 航(准教授)
YAMAOKA Wataru
担当科目
学 部 基礎演習1、専門演習1、民法3、民法4、特設科目B(法務演習1) 
大学院 
研究分野
民法
研究の紹介
「契約」といわれて、真っ先に思い浮かびそうなものの1つが、売買でしょうか。売買という契約では、売主と買主という2人の人がいて、その2人の間でやり取りがなされます。日本の民法も、このような「2人の間の契約」を基本としてルールを置いています。もっとも、現実の経済活動は、そう単純ではありません。当事者が異なる複数の契約どうしが関連していたり、契約相手が別の人に変わったり、「3人目」が関わってくることが、現在では多くみられます。「3人目」が2人の間の契約にかかわってくると、他の2人の契約当事者がもっている権利や義務に影響がおよぶ可能性があります。こういった影響は、取引のためには必要なものであるかもしれません。しかし、他の契約当事者が、「3人目」がかかわってくることを望んでいるとは限りません。このような場面において、他の契約当事者の地位にどういう影響がおよぶのか、それはどのような仕組みで、いかに説明されるのかを研究しています。
主要業績
論文「契約上の地位の移転と取消権」名古屋学院大学論集社会科学篇60巻4号(2024年)
論文「相続人への特定遺贈と民法899条の2」名古屋学院大学論集社会科学篇59巻4号(2023年)
論文「譲渡された債権に対する債務不履行にもとづく損害賠償の範囲」名古屋学院大学論集社会科学篇57巻4号(2021年)
論文「契約上の地位の移転と解除権(1)(2・完)」名古屋学院大学論集社会科学篇56巻4号、57巻1号(2020年)
論文「契約上の地位の移転と相殺の抗弁」同志社法学67巻1号(2015年)
学生へのメッセージ

大学に入学すると、「できること」の幅が急に広がると同時に、「自分で選んで、決めなければいけないこと」が一気に増えるかと思います。その量に面食らったり、何をすればいいのか迷ったり、あるいは何か将来に役に立つことをしないといけないと焦ったりすることがあるかもしれません。

しかし、生きていく中で無駄なことなんてそうそうなく、取り組んだことが思いもよらない場面で役に立つ、ということはよくあります。ですから、気になったことがあれば気軽にどんどんやってみる(失敗をしてもたいしたダメージがないのも、学生の特権です)、いつか役に立つかも、ぐらいの気持ちで、学生生活を楽しんでみてください。


News & Information