- 氏 名
- 山下 祐貴子(准教授)
- YAMASHITA Yukiko
- 担当科目
- 研究分野
- 民法、家族法
- 研究の紹介
- 現在の日本の民法は、子の両親が婚姻している場合と、そうでない場合とで法的な父子関係の確定の仕方を区別しています。その際、必ずしも血縁上つながりのある者の間に親子関係を成立させているわけではありません。私は、これまで法的な親子関係を認定するにあたり、どのような要素が考慮されるのか、またその際に子の利益をどのように確保していくべきかについて、ドイツの親子法と比較しながら研究を進めてきました。研究を進める中で、ドイツでは、法的な父親にはなれなかった血縁上の父親にも様々な権利が認められていることが分かりました。現在は、法的な親子関係の中で「血縁」がどのような意義を持つのかについて関心を持ち、研究を進めています。
- 主要業績
- 学生へのメッセージ
- 自分の学生時代を振り返ってみると、勉強も含めて、しておけば良かったと後悔していることが沢山あります。大学生活は長いようで一瞬で過ぎ去ってしまいますが、何かに打ち込むには十分な時間があります。好きなことに好きなだけ打ち込むことのできる貴重な時間ですから、勉強だけでなく、興味の湧いたことに沢山チャレンジしてみて下さい。
学 部 | 基礎演習1、応用演習2、専門演習1、専門演習2、法学入門、民法5 |
大学院 | 民法5(親族)、民法6(相続) |
論文 | 「ドイツにおける父子関係の成否と社会的家族的関係」(同志社法学第68巻第2号121~180頁) |
論文 | 「ドイツにおける父子関係の否認と過去の扶養料の償還」(同志社法学第69巻第6号27~53頁) |
論文 | 「ドイツ親子法における社会的家族的関係の意義」(同志社法学第70巻5号109~147頁) |
判例評釈 | 「最決平成31・1・23集民261号1頁 -性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律3条1項4号と憲法13条、14条1項」(家事法の理論・実務・判例第4号.154~165頁) |
判例評釈 | 「面会交流に関する前件審判を変更した事例 [福岡家審令和2年1月10日家判30号88頁]」(民商法雑誌第157巻第6号204~210頁) |