氏 名
柳澤 武(教授)
YANAGISAWA Takeshi
担当科目
学 部基礎演習1、専門演習1、専門演習2、法学入門、労働法 
大学院労働法特殊研究1、労働法特殊研究2、私法研究指導1、労働法1(個別的労働関係法)、労働法2(集団的労働関係法) 
研究分野
労働法学、雇用差別禁止法、など
研究の紹介

誰もが時の経過に応じて年齢を重ねる。このことは誰にとっても「平等」であり、それゆえ利益・不利益の付与基準として用いることは、合理的であるようにも思われる。しかしながら、我々は「加齢」という言葉に偏見を持っていないだろうか。とりわけ「雇用」の場面においては、人を年齢によってカテゴライズすることによって、個人評価の誤りを生む危険性が高い。法政策的な見地からも、日本は人口減少社会への対応という難題が目前に迫っており、働く意欲を持つ限りにおいて、あらゆる年齢層の参加(participation)を促進することが求められる。こうした問題関心から、私は「雇用における年齢差別」というメインテーマを設定し、継続的に研究を進めてきた。

これら以外の分野においても、雇用平等全般、高年齢者雇用、整理解雇法理、個別労働紛争解決、早期退職制度・退職勧奨に関わる法的課題、最低賃金法とセーフティネットといった分野をフォローしてきた。また、いくつかの労働法の教科書について、編集・執筆・改訂に関わってきた。より詳しくは、ホームページを参照されたい。

主要業績
著書『雇用における年齢差別の法理』(単著、成文堂、2006)
論文「非常事態における休業手当と整理解雇――新型コロナウイルスによる影響を中心に」法学セミナー789号33頁(2020)
論文「人生100年時代の高年齢者雇用」ジュリスト1524号90頁(2018)
論文「労働法上の権利行使に対する抑制と報復――不利益取扱いからハラスメント法理へ?」法律時報89巻1号78頁(2017)
紹介JAPAN: Industrial relations profile, Eurofound, European Industrial Relations Observatory On-Line (eiroline) (2014)
学生へのメッセージ

学部ゼミ(専門演習)は、よく遊び・よく学べをモットーとし、他大学との合同合宿を、ほぼ毎年行っています。各大学でテーマを決め、夏休みを通じて準備作業を行い、他大学の教員や学生の前で報告することで、学内では得られない貴重な体験ができます(=よく学ぶ)。そして、報告が終わった後には、食事会・観光などのイベントも計画し(=よく遊ぶ)、充実した二日間を過ごすことが恒例行事となりました。ゼミ生から「大学生活で最高の思い出になった」と言われたこともあります。卒業後の職業生活で、ワーク・ライフ・バランス(Work-life balance)を実現することは、容易ではありません。せめて大学生のときぐらい、じっくり「バランス」感覚を身につけて欲しいとの願いも込めています。大人数の講義でも、WebClassによる質問受付や理解度を確認するための小テストといった工夫を行っています。

大学院では、自ら研究を進める能力を身につけることが必要なので、教員による一方的な指導に陥らないよう、学生の自主性を尊重します。留学生や社会人院生など多様なメンバーの参加を反映し、様々なテーマを扱ってきました。その上で、研究のノウハウや表現技術などは、日頃の研究活動を通じて、これからも惜しみなく伝授していくつもりです。


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