- 氏 名
- 西村 貴裕(教授)
- NISHIMURA Takahiro
- 担当科目
- 研究分野
- 西洋法制史
- 研究の紹介
- 19世紀ドイツの法学説史(特にゲルマニスティク)に関心がありました。このテーマで博士号を取得して以降は、自然保護にかかわる制度の歴史を、日独を比較しながら研究しています。
- 主要業績
- 学生へのメッセージ
各人が等しく尊厳を有している。これは私たちの法体系の土台となる理念です。しかしこの理念をもって他人と接することができるかどうかは、法学識の有無とは必ずしも関係がないようです。私たちは日々いろいろなことに追い立てられ、他人の尊厳どころか自分の尊厳すら自覚する余裕がないのかもしれません。
ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んだことがあるでしょうか。児童文学ですが、現代人への重要なメッセージを含んでいます。モモが「灰色の男たち=時間泥棒」とたたかう話です。この話ではカシオペイアという魅力的な亀が登場します。「おねがい、もうちょっとはやく歩けない?」と言うモモに、カシオペイアは答えます。「オソイホドハヤイ!」。時間に追い立てられるのではなく、時間を味方につける感覚を身につけたいものです。
ジョン・レノンはBeautiful Boyという曲で“Life is what happens to you while you're busy making other plans”と歌いました。私たちは先のこと・自分でコントロールできないことを思い悩み、いつも心ここにあらずの状態です。心を今・ここに帰還させねばなりません。
一日一日を大切に生きましょう。
学 部 | 基礎演習1、基礎演習2、応用演習2、専門演習1、専門演習2、西洋法制史、外国法2、比較法、外国語文献講読(英語) |
大学院 | 外国法2(大陸法)[ドイツ語]、法制史3(西洋法制史)、法制史4(西洋法制史史料解題) |
論文 | National Parks, Nature Conservation, War ─The Development of the National Parks System in Japan (1907-1945), in: Fujihara Tatsushi (ed.), The Handbook of Environmental History in Japan (MHM Limited, 2023) |
論文 | 日本における天然記念物制度と自然保護(一九〇六─一九四四)・I 、『歴史研究』56号(2019) |
翻訳と解説 | ミヒャエル・ヴェッテンゲル「国家と自然保護1906-1945」、『大阪教育大学紀要・第I部門』65巻2号(2017) |
論文 | ナチス・ドイツの自然保護(1)──帝国自然保護法(1935年)を中心として── 『大阪教育大学紀要・第Ⅱ部門』62巻2号(2014) |
論文 | 一八四六・四七年のゲルマニステン集会──ゲルマニステンは何を意図したか、『 Historia Juris』10号(2002) |