氏 名
藥袋 佳祐(准教授)
MINAI Keisuke
担当科目
 学 部 基礎演習1、応用演習2、専門演習1、法学入門、国際法、国際組織法、特設科目B(法律英語3) 
大学院国際法1(総論)、国際法2(各論) 
研究分野
国際法
研究の紹介

国際法の中でも安全保障法(平和維持のための法)や武力紛争法(戦争中の法)を研究対象としている。

現在の主な研究課題は、戦争違法化を目指した諸条約における国家間合意の内容を分析し、侵略戦争の違法性を確立させるに至った一連の現象を解明することである。近代国際法において戦争は違法なものとされていなかったが、第一次世界大戦後に侵略戦争の開始を違法とする世界的潮流が見られ、第二次世界大戦後、現代国際法において侵略戦争は完全に違法なものとなった。なぜ戦争観念の転換が生じたのか、なぜ侵略戦争は違法なのか、こうした疑問について客観的・実証的に考えていきたい。

また、法学教育・法教育の観点より、武力紛争法の教育手法やその教育効果を分析し、理論化する作業を行っている。

主要業績
論文Keisuke Minai, "The Belgian Martens Clause: Qualitative, Quantitative, and Statistical Reanalyses of the Records of the 1899 Hague Peace Conference", University of Detroit Mercy Law Review, vol. 100.
論文Keisuke Minai, "Re-Excavation of Fault in Article 3 of the 1907 Hague Convention IV on War on Land", 『法学研究』(Journal of Law, Politics and Sociology)94巻1号
論文Keisuke Minai, "Encouragement of Learning through War Video Games as an Intelligible Textbook on International Humanitarian Law", Cornell International Law Journal, vol. 52
論文Keisuke Minai, "What Legal Interest is Protected by the Right of Collective Self-Defense? The Japanese Perspective", Willamette Journal of International Law and Dispute Resolution, vol. 24
論文Keisuke Minai, "Qualitative Alleviation of War Reparations in Jus Post Bellum: Analysis of Travaux Préparatoires of Article 16 of the Treaty of Peace with Japan", Baltic Journal of Law and Politics, vol. 8
学生へのメッセージ

私は、「生涯一学生」を座右の銘として、学問の道に入りました。

したがって、私が習うべき人は、まさに「一学生」である皆さん一人一人ということになります。私は、私が学んできた皆さんの知らない世界について、沢山のことを皆さんに伝えていきたいと考えていますが、同時に、皆さんが経験してきた私の知らない世界について沢山教えて頂きたいと願っています。

「半学半教」の精神を体現し、大学において真摯に学問に向き合う「学生」同士として、お互いに教え合い、切磋琢磨して学び続けて参りましょう。

そして、「自我作古」の志を持ち、前人未踏のことに共に挑戦していくことができれば幸いです。


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