氏 名
松本 俊太(教授)
MATSUMOTO Shunta
担当科目
学 部専門演習1、専門演習2、政治学入門、現代日本政治、政治過程論 
大学院政治学研究指導1、政治学4(政治過程論) 
研究分野
政治過程論(現代政治の実証分析)とくに現代アメリカ政治(議会・大統領制・政党制)および現代日本政治(国会・執政部)
研究の紹介

主に現代のアメリカおよび日本の議会を対象に、議員や政府の行動や、政策がつくられてゆく過程について、実証分析を行っています。2017年に刊行した単著では、政党同士が対立する原因は、思想や政策が異なることとは別に、党派が異なることそれ自体であり、最近ではそちらの方が強くなっている、ということを、ひとつの論点として提示しました。現在、この議論に本格的に取り組むべく、

  (1)アメリカ議会内の政党組織のトップの権力
  (2)アメリカの選挙管理をめぐる党派的な対立
  (3)アメリカの有権者の政党支持

などの研究を行っています。同じような議論が日本でも成り立つかどうかも検討しています。以上を実証する方法は、政党組織の発達の歴史学的な検討・政治家の経歴やパーソナリティの事例研究・政党間対立に関するデータの計量分析・有権者に対する実験など、多岐にわたっています。散漫な研究になってはいけないのはもちろんですが、多様な方法から現実の政治を説明できる(あるいはする必要がある)こともまた、現代政治の実証分析を行う醍醐味のひとつであることを確認できればと思っています。
主要業績
著書『アメリカ大統領は分極化した議会で何ができるか』(ミネルヴァ書房、2017年)
論文「国会議員はなぜ委員会で発言するのか?―政党・議員・選挙制度―」『選挙研究』第26巻第2号(共著)(2010年)
論文「「首相動静データ」を用いた中曽根康弘と小泉純一郎のスケジューリングの比較:弱い首相・大統領的首相・ウエストミンスター的な首相」『名城法学』第64巻第3号(2015年)
論文「アメリカ50州における選挙管理組織:何がトップの選出方法を説明するのか」『年報政治学 2018-II 選挙ガバナンスと民主主義』(2018年)
論文「政党指導部は今でも所属議員の代理人なのか?(一)(二)」『名城法学』第69巻第3号・第4号(2020年・2020年)
学生へのメッセージ
社会は法を中心とする「制度」または「ルール」と呼ばれるものによって成り立っています。しかし現実には、人はしばしばルールを破ったり好き勝手なことをしたりしますし、そもそもルールをつくるのは生身の人間です。したがって、社会を理解するためには「制度」を学ぶだけでなく、その制度の制約の中で、ありのままの人間がどのように「行動」するのかを理解することが大事です。これこそが、とくに法学部において政治学を学ぶことの意義のひとつです。また、政治に限らず世の中の現実を理解するためには、法律学だけでなく、経済学や心理学など、他の学問分野の知識も駆使します。法学部にて政治学を学ぶことは、法律の他にも色々学びたいという人にとってはベストの選択であると思います。もちろん、法律を専門に学びたい人にとっても、同じ対象を法律学とは違った角度から眺めるものであり、それは非常に意義のあることです。意欲ある学生さんが、名城大学法学部に入学され、存分に学ばれることを期待します。

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