氏 名
日比野 泰久(教授)
HIBINO Yasuhisa
担当科目
学 部基礎演習1、専門演習1、専門演習2、民事訴訟法、特設科目B(法務演習2) 
大学院民事手続法特殊研究1、民事手続法3(倒産法) 
研究分野
民事手続法(民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、倒産法)
研究の紹介
民事訴訟法、民事執行法、民事保全法の3つの領域にまたがる問題に研究の関心があります。これまでの研究では、いわゆる「係争物の譲渡」の問題を中心に研究してきました。訴訟の係属中に当事者間で争いの対象となっていた物が第三者に移転されることを「係争物の譲渡」といいます。係争物が譲渡されたときに、それまでに行われてきた訴訟はどうなるのか(民事訴訟法の問題)、従来の当事者を名宛人としてなされた判決の効力は係争物を譲り受けた第三者に及ぶのか(民事訴訟法および民事執行法の問題)、係争物の処分を制限することはできないのか(民事保全法の問題)ということに関心をもって、研究をしています。
主要業績
著書『民事手続法入門[第5版]』(共著 有斐閣 2018年)
著書『注釈民事訴訟法第5巻』(分担執筆 有斐閣 2015年)
論文「形成訴訟における係争物の譲渡」徳田和幸先生古稀祝賀論文集『民事手続法の現代的課題と理論的解明』所収(弘文堂 2017年)
論文「和議における保全処分」『倒産手続と保全処分』所収(有斐閣 1999年)
論文「債権差押えの国際管轄と差押命令の送達」名城法学47巻1号(1997年)
学生へのメッセージ
法律の勉強は、難しい言葉がたくさん出てきて大変です。たとえ難しい言葉であってもその意味を理解し、基本的な法律用語は覚えなければなりません。それは、外国語の勉強と似ています。基本的な単語は覚えなければならないし、わからない言葉が出てきたら、辞書を引いて調べなければなりません。でも、辞書を引いたとしても、法律の抽象的な概念はなかなか理解しづらいものです。これを理解するには、できるだけ具体的なイメージと結びつけることが肝要です。これまでに経験してきたこと、たとえば、「売買」とか「賃貸借」であれば、具体的なイメージを持つことは容易でしょう。しかし、すべてのことを体験に結びつけることはできません。そこで、重要になってくるのが、皆さんの持っている想像力、妄想力です。これが優れている人は、法律学の勉強に向いています。想像力、妄想力を磨くために有用なのは、本を読むことです。皆さん、たくさん本を読みましょう。

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