氏 名
髙松 淳也(教授)
TAKAMATSU Junya
担当科目
学 部応用演習1、応用演習2、専門演習1、専門演習2、行政学、特設科目B(地方自治論)、特設科目B(法文化2) 
大学院政治学2(行政学) 
研究分野
行政学、政治過程論、現代政治論(日本とイギリス)
研究の紹介
新自由主義改革がその後の政策形成にどのような影響を与えたかについて日本とイギリスの交通インフラ整備政策(主に鉄道と空港)を中心に研究しています。2009年に提出した博士論文では、その国の政治過程全体における新自由主義というアイディアの浸透度合いよりも、個別領域において改革時に採用された制度の方がその後の政策形成に影響を与えるということを明らかにしました。現在はそれら政治過程が現在どのように変化しているのか(していないのか)ということを歴史的制度論の観点から継続的に分析しています。
これに加えて、人口減少が著しい日本の地域社会においてどのように公共交通を維持していくかについても研究しています。
主要業績
著書「第14章 公共交通とまちづくり」、入江容子・京俊介編、『地方自治入門』(共著)、ミネルヴァ書房、2020年
論文「インフラプロジェクトにおけるガバナンスとアクター間関係:リニア中央新幹線整備計画策定の政治過程」、『名城法学』、69巻3号、2020年
論文「空港民営化とPFI 導入の政治過程: 新東京国際空港公団民営化と関西・伊丹両空港の統合問題を事例として」、『名城法学』、66巻3号、2016年
論文「規制緩和と地域公共交通ガバナンス : 茨城県における地方鉄道存廃問題の政治過程」、『名城法学』、65巻、1・2号、2015年
論文「新自由主義改革以降における政策ネットワークの様態:日本とイギリスにおける運輸政策を事例に」、博士号請求論文、神戸大学、2009年
学生へのメッセージ
政治・行政という事象は、特にメディアにおいて、表面的な状況のみで議論されがちです。しかし、データを揃え、論理的な分析枠組みに基づいて観察すると違った風景が見えてくることが往々にしてあります。表面的な議論(メディアに出てくるような「一見すると偉い人」の言説)に惑わされずに、「それはホンマか?」と疑問に思う姿勢を常にもち、政治学、行政学にとどまらない幅広い多くの知識やデータと論理的思考によって、自分自身で社会について考える機会を私は作っていきたいと思っています。

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