フェルディナント・ヴォレンシュレーガー教授

 10月23日(木)、本学部と国際学術交流協定を結んでいるドイツ連邦共和国のアウクスブルク大学(Universität Augsburg)法学部から、フェルディナント・ヴォレンシュレーガー(Ferdinand Wollenschläger)教授を迎えて法学会講演会が開催されました。
 

 講演会では、「欧州連合基本権憲章とその加盟国への適用可能性」と題して、2009年発効のリスボン条約によって法的効力をもった欧州連合(EU)基本権憲章が、どの程度、加盟国を拘束するのかという問題についてお話しをいただきました。講演は、本学法学部の渡邊亙教授の通訳を介してドイツ語で行われ、EUにおける基本権保障をめぐる問題について、基本権憲章の制定の経緯から分かりやすく説き起こし、欧州司法裁判所の直近の判例にまで言及していただきました。
 

 参加した学生の多くにとっては、初めて聴くEU法に関する講演であり、やや難しい部分があったかもしれませんが、最新のEUの法的状況に接する貴重な機会となりました。