平成24年12月14日と17日の2日間にわたって、附属高校からの進学予定者を対象に、入学前教育の一環として模擬裁判を行いました。これは同時に、「教えることを通じて学ぶ」ことを趣旨として開設されている学部科目である特設科目「実践法教育」の受講者が、1年間の受講成果を発表する場でもあります。また、今年度の本科目の受講生(学部生19名)と進学予定者(附属高生33名)の交流の場ともなりました。
 
模擬裁判
 
 14日は、本学共通講義棟北3階にある模擬法廷を使用して、「実践法教育」受講者が作成したシナリオにもとづき、受講者が裁判官、検察官、弁護人、被告人、証人等の役割を本物の裁判さながらに演じ、附属高生が熱心にその内容に聞き入っていました。
 
評議 

 17日は、学部生、高校生が5つのグループに分かれ、学部生が法の専門家である裁判官役、高校生が一般市民から選ばれた裁判員役となり、被告人の有罪・無罪を評議しました。評議は有罪・無罪が拮抗する白熱したものとなり、もう少し時間が欲しかったとの意見も聞かれました。
 
評議

 模擬裁判、評議を経験した高校生からは、討議の場で自分の意見を的確に述べることの難しさや、今後の法学部での学習への興味が高まったとの感想がもたらされました。模擬裁判は昨年度に引き続いての取組であり、昨年度附属高生として参加してくれた数名が、本年度は学部生として引き続き参加してくれ、継続性の意義も実感された取組となりました。