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2011-12-23  資格支援
資格支援室からのお知らせ

 法学部資格支援室では、過年度の各種資格試験問題集や六法を無料で配布しています。
 いずれも少し古くなったものですが、勉強には十分使えるものです。この機会に、自主学習の教材としてはいかがでしょうか。
 
 数には限りがあります。また、問題集・六法ともに、過年度のものですので、法改正等により適切でない部分もあります。使用する際には、この点にご注意ください。

 資格支援室からのお知らせは、随時こちらに掲載しています。是非、定期的にチェックしてみてください。
2011-12-23  講演会
神田前知事による特別講演会

 12月22日、神田真秋前知事をお迎えして、特別講演会を実施しました。
 
 講演の冒頭で、「法律家・弁護士は政治家に向いているか」という問題提起をされました。これに対しては、そのような問題を考えること自体は興味深いが、そもそもそのような問題提起の仕方が愚問であり、真の政治家・真のエリートとは、さまざまな階層の意見を受容することにあるのだという力強い見解が示されました。

 今回の講演では、「社会が豊かであり続けるために」というタイトルでお話をしていただきましたが、これを選んだ理由としては、現在の社会が、「豊か」とは言えない状況であるためというお話でした。
 「幸福度世界一」と言われるブータン王国との比較の中で、物質的なものだけでなく、精神的・文化的な面での幸福度というものをもっと考えるべきではないかという動きが世界的にも広がっているということでした。
 
神田前知事による特別講演会

 愛知万博については、開催を決定してから17年の間に、幾度の景気変動や世界の関心の変化があり、そうした不可避的な要因を乗り越え、信念を変えないことと、必要であれば方針を変えて対応することが政治にとって必要なことであると述べられました。
 また、大震災を経験して、パラダイムシフトが起こるだろうとも述べられました。その例として、エネルギー革命の進行や文化・芸術への関心の高まりということが挙げられました。

 最後に、座右の銘である「静かな眼」をもつこと、行政の長の仕事は「種をまく」ことであること、そして若者に対するメッセージとして「青春とは待つことだ」という引用が紹介されました。

 22年間にわたる行政の長としての経験にもとづくお話は、大変説得力のあるもので、聴衆もそのお話に引き込まれていました。
2011-12-09  資格支援
特別講座・第3回

 本学法務研究科(法科大学院)の実務家教員が、学部生に向けて講義を行う企画の最終回として、12月8日、青山邦夫先生による「要件事実論」を実施しました。
 
 裁判実務の基礎である要件事実論は、法務研究科では非常に重要な科目として開講されていますが、法学部で開講されることはあまりありません。
 元裁判官である青山先生から、実際の裁判手続や訴状の形式にしたがって、訴訟当事者はどのような事実を主張・立証する必要があるのか、裁判官はどのような事実を認定すればよいのか、という基本的な内容について説明されました。

 普段、勉強している民法や民事訴訟法の基本条文を、裁判実務の観点からすると違った角度から読む必要があり、それを行うことによって規定の内容の理解がより深まりました。

 聴講した学生からは、要件事実論と民事訴訟法に関する質問が出され、その違いと共通点について、青山先生から丁寧に回答していただきました。

 今年度の特別講座はこれで終了ですが、学部生の法曹実務に対する関心の高さがうかがえました。法学部としては、引き続きこうした機会を提供することができるように検討していきたいと考えています。
2011-12-09  資格支援
特別講座・第2回

 10月20日に実施された「法科大学院実務家教員による特別講座」の第2回目として、12月1日(木)に、宮島元子先生による「企業法務の実態」を実施しました。
 
 企業内弁護士としての経験を持つ宮島先生から、企業のなかで弁護士がどのような業務を行っているのか、どのような点に気をつけて業務にあたっているのかという具体的なお話がされました。
 「企業の法務部は、単独で利益をあげることができるわけではなく、他の部門のサポート役であるという“前垂れ”精神が大切だ。しかし、法に基づいて時には毅然とした態度を示すことも必要だ」というお話が印象的でした。
 また、法務部で働くために重要な能力は、自分の眼で真実を知ろうとする態度と、論理的に正確な文章を書く力だというアドバイスに、聴講者は頷きながら熱心にメモを取っていました。
 
 参加した学生からは、企業活動のなかで法律家の果たす役割の重要さを知ることができたといったコメントが寄せられ、第一回目と同様、有意義な講座となりました。