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2018-10-30  講演会
特別講義の模様10月24日(水)の3時限目と4時限目に、「政治学入門」(仁井田崇准教授・松本俊太教授担当)の講義内で、愛知県選挙管理委員会事務局の水口雅文・主任、諏訪貴洋・主事をお招きし、特別講義「日本における選挙制度と選挙を巡る最近の状況」を行いました。同講義では毎年この特別講義を行っており、今回で3回目になります。

(右)水口主任講義では、投票率や有権者の投票参加に関する現状、および日本の選挙制度が、詳細かつわかりやすく説明されました。とくに、最近の動向として、今年7月に国会で成立した参議院の選挙制度の変更や、2020年以降に予定されている「アダムズ方式」による衆議院の選挙区割りの変更など、報道でも詳しく知ることが難しい内容を講義頂きました。また、この講義は、県の選挙管理委員会の業務の1つである、有権者の投票参加を促す啓発事業の一環でもあります。講義では、来年2月3日(日)に愛知県知事選挙が行われることや、選挙管理委員会の啓発事業全般が紹介されました。

諏訪主事1年生を中心とした受講生にとっては、新しく学んだことが多々あったようです。とくに、20代の投票率が低いことや、そのことが政策などに及ぼす影響などについては、1人の有権者として、あるいは政治学を学ぶ学生として、重要な事柄だととらえた受講生が多かったようです。
2018-10-27  講演会
矢嶋光准教授10月27日(土)、天白キャンパスで2018度の法学部公開講座を開催しました。本年度は国際政治学を専門とする矢嶋光准教授が「日米安保体制の成り立ちとその仕組み」をテーマに講演を行いました。

(右)講演会の様子1960年の新安保条約によってはじめてアメリカが日本防衛を義務づけられ、それ以外の目的で日本施政下の基地から米軍が出撃するには日本政府との事前協議が必要になったこと、その縛りを避けるために、当時占領中で日本施政下になかった沖縄に本土の基地が移設されたことが解説され、よく言われる「沖縄の地政学的重要性」では沖縄の基地集中は正当化しきれないことが明らかにされました。

安全保障や沖縄の基地の問題などを考えるうえで欠かすことのできない知識を身につけることのできる講演会となりました。