11月18日(木)、法学部法学会研究会が開催されました。今回の研究会では、法学部准教授の森川輝一先生が、名城大学法学会の研究出版助成金を得て今年7月に出版した『〈始まり〉のアーレント――「出生」の思想の誕生』の、出版報告会を行いました。同書は、20世紀を代表する政治思想家の一人ハンナ・アーレントの思想を、「始まり」や「出生」という概念の生成過程から解き明かす試みです。研究会では、森川先生による同書の紹介を踏まえて、活発な議論が行われました。
森川輝一
『〈始まり〉のアーレント――「出生」の思想の誕生』(岩波書店、2010年)
11月9、10日の両日にわたり、来年度の専門演習を志望する現2年生を対象として、ゼミ相談会が行われました。予想を上回る盛況ぶりで、相談ブースを訪れた学生数は、2日間でのべ約300人にのぼりました。
専門演習は、約20名の少人数制の演習科目であり、親睦会や合宿などを通じてゼミ生同士や先生との交流を深めつつ、専門領域の学習を深化・発展させる科目です。就職活動や大学院進学のためにも履修が望ましいものですが、どのゼミに応募するかを判断するための情報を集める機会がもっとほしい、との要望がかねてからありました。ゼミ相談会は、2年生のみなさんがゼミの雰囲気や具体的な活動内容などの質問を担当教員や所属学生に直接ぶつけ、ゼミ選択の手がかりにしてもらおうと、今年から始めた企画です。
相談に訪れた学生は、普段なかなか話す機会がない先輩方に対して、初めは緊張気味でしたが、先輩達の楽しく真剣に学ぶ姿勢が伝わったのか、終了時には笑顔があちこちで見られました。なかには相談ブースに行列ができる人気ゼミもあり、競争率を心配する声も上がっていました。
今後の募集日程は、以下の通りです。ゼミの情報については、
こちらも参考にしてください。
第1次募集期間 11月9日(火)~11月15日(月)
判定結果発表 11月25日(木)
第2次募集期間 11月26日(金)~11月30日(火)
判定結果発表 12月9日(木)
第3次募集期間 12月10日(金)~12月13日(月)
判定結果発表 12月21日(火)
※ 発表は、すべてタワー75学務センター前掲示板(3階西側)にて行います。
11月6日(土)、2010年度の名城大学公開講座の一つとして、法学部の長谷川乃理助教による「会社法改正の課題」が開催されました。
2005年以降も続く会社法の改正動向について、背景にある現在の政治状況も視野に入れつつ、これまでの経緯や、法制審議会の議事録から研究者の視点で読み取れること、企業統治のあり方などが、これまで報道を大きく賑わせたこともある著名な事例を交えながら、わかりやすく解説されました。
会場には、予備の椅子が必要になるほどの数の参加者がお越しになり、真剣な表情で資料に書き込みをされていました。中には、六法や参考書を持参して熱心にノートを取る参加者も複数いらっしゃいました。
講演後には、参加者の方々から示された質疑に対する応答がなされ、あまりの活発さに、公開講座の終了予定の時間を若干オーバーするほどでした。
名城大学法学部は、昭和25年(1950年)の法商学部創立以来、今年で60周年を迎えます。
これを記念して、11月28日(日)に講演会を開催いたします。
詳しい内容は、下記および
こちらをご覧ください。
どなたでもご参加いただけますが、事前申込みが必要です。参加費は無料です。
期 日 平成22年11月28日(日)15時~17時30分
場 所 名古屋観光ホテル 3階那古(東)の間
(愛知県名古屋市中区錦一丁目19-30
地下鉄東山線・鶴舞線・「伏見」駅8・9・10番出口徒歩2分)
テーマ 「地域主権改革とローカル・ルール」
プログラム
○ 基調講演 礒崎 初仁 教授 (中央大学法学部・同大学院公共政策研究科)
○ シンポジウム
コメンテーター 礒崎 初仁 教授
昇 秀樹 教授 (名城大学都市情報学部)
安本 典夫 教授 (名城大学法学部)
コーディネーター 伊川 正樹 准教授 (名城大学法学部)
申込方法 お名前とご連絡先をご記入のうえ、 下記あてにEメールもしくは
FAXにてお申し込みください。FAXを送信される場合には、
こちら
の申込用紙をダウンロードの上、ご利用いただいても構いません。
お申込期限は、11月25日(木)です。
E-mail
hhshomu@ccmails.meijo-u.ac.jp
Fax 052-837-1972(名城大学法学部事務室)
その他、詳細につきましては、
こちらをご覧ください。
10月24日(日)、名古屋青年税理士連盟(名青税)と本学部伊川ゼミ(租税法)所属の学生が、税法の判決をテーマとしたディベート大会を天白キャンパス・タワー75で実施しました。
昨年に引き続いて実施されたこの大会ですが、税法の判決を素材として、納税者側・課税庁側に分かれ、それぞれの立場から主張をし合い、いずれの主張の方がより説得力があったかを審査員が判定するものです。
当日のテーマは、次の2つでした。
第1試合 「不法行為を原因とする訴訟上の和解により発生した和解金は、非課税の損害賠償金に該当するか否か」
第2試合 「離婚に伴う財産分与は、譲渡所得課税の対象となるか」
結果は、第1試合は名青税の勝ち、第2試合は名城大学の勝ちということで、昨年に引き続いて1勝1敗でした。
審査員は、いずれも名古屋で税理士として活躍されている、長谷川敏也先生、伊藤雄太先生に務めていただきました。
大会に続いて行われた懇親会では、税理士の実務や社会人としての経験など、さまざまなお話を伺うことができ、ゼミの学生にとって大変有益な機会となりました。
日曜にもかかわらず、こうした機会にご参加いただきました名青税の櫻井会長始め各先生方、また審査員を努めていただきました両先生に、厚く御礼を申し上げます。