選挙と投票参加に関する特別講義を行いました
12月6日(水)の3時限目と4時限目に、「政治学入門」(仁井田崇准教授・松本俊太教授担当)の講義内で、愛知県選挙管理委員会事務局の本行大輝・主任、児玉寛樹・主事をお招きし、特別講義「日本における選挙制度と選挙を巡る最近の状況」を行いました。「政治学入門」では現代の日本の選挙や政党についての講義が行われたばかりであり、今回はその内容を補うべく、日本の選挙と投票参加について、実務の立場から詳しく、そしてわかりやすく講義を行っていただきました。
講義の内容は、まず、投票率や投票行動に関する現状の説明が行われました。とくに、若年層の投票率が非常に低いことや、このことと高齢化により、投票所により足を運ぶ高齢者層に配慮した政策が行われているという、「シルバー・デモクラシー」と呼ばれる説が紹介されました。次に、現在の日本の選挙制度について、選挙の種類や投票の行い方などを中心に講義されました。また、最近の状況として、一票の較差の是正のための選挙区定数の見直し・投票環境の向上のための各種制度の導入・選挙権が18歳に引き下げられてから2度目の国政選挙となる衆院選(2017年10月)における投票率などの重要なトピックについても、わかりやすく解説されました。最後に、選挙管理委員会の仕事として、とくに、イベントやSNSなどを使った様々な啓発活動を行っていることが紹介されました。
受講生にとって、大変面白くて勉強になった講義のようでした。講義の後には、選挙への関心が高まったという感想や、次の選挙は必ず投票に行きたいといった感想が多く聞かれました。