法学部紀要「名城法学」の第67巻第1号(木村裕三教授 退職記念号)および第2号(谷口昭教授 退職記念号)を刊行しました。法学会会員の学部生・大学院生の皆さんに無料で配布しています。ご希望の方は、法学部事務室(共通講義棟北2階)または法学部資料室(10号館2階)までお越し下さい。
また、2001年度以降のものをPDF化して公開している
こちらのコーナーにもアップロード済みです。
11月16日、30日の2日間にわたり、今年度もマリアン・ジョーゲンセン氏による法文化セミナーが行われました。テーマは1回目が「文化の深層を探る!」、2回目が「アメリカ文化の源は何か?」でした。英語での授業となりますが、学生の反応を見つつ適宜日本語を交えて進めるものでしたので、学生たちもほぼ内容は理解できたと思われます。出席している学生は1年生で、かなり興味をもって参加している様子でした。
スクリーンに映し出された画像や統計資料に依りながら、次々と学生に対して質問が投げかけられるのですが、2、3人で組になって答える形になっているため、学生側としても安心感があるようでした。左右と相談しながら答えていました。精密さと緻密さゆえにすばらしいものを生み出す一方で、その同じ原理が、ルールとマニュアル化によりがんじがらめとなっている現代の抑圧性の強い日本社会も生み出していることに気づかされる内容でした。
今年も学生にとってよい刺激になったと思います。
12月6日(水)の3時限目と4時限目に、「政治学入門」(仁井田崇准教授・松本俊太教授担当)の講義内で、愛知県選挙管理委員会事務局の本行大輝・主任、児玉寛樹・主事をお招きし、特別講義「日本における選挙制度と選挙を巡る最近の状況」を行いました。「政治学入門」では現代の日本の選挙や政党についての講義が行われたばかりであり、今回はその内容を補うべく、日本の選挙と投票参加について、実務の立場から詳しく、そしてわかりやすく講義を行っていただきました。
講義の内容は、まず、投票率や投票行動に関する現状の説明が行われました。とくに、若年層の投票率が非常に低いことや、このことと高齢化により、投票所により足を運ぶ高齢者層に配慮した政策が行われているという、「シルバー・デモクラシー」と呼ばれる説が紹介されました。次に、現在の日本の選挙制度について、選挙の種類や投票の行い方などを中心に講義されました。また、最近の状況として、一票の較差の是正のための選挙区定数の見直し・投票環境の向上のための各種制度の導入・選挙権が18歳に引き下げられてから2度目の国政選挙となる衆院選(2017年10月)における投票率などの重要なトピックについても、わかりやすく解説されました。最後に、選挙管理委員会の仕事として、とくに、イベントやSNSなどを使った様々な啓発活動を行っていることが紹介されました。
受講生にとって、大変面白くて勉強になった講義のようでした。講義の後には、選挙への関心が高まったという感想や、次の選挙は必ず投票に行きたいといった感想が多く聞かれました。