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2019-12-18  お知らせ
名城法学第69巻第1・2合併号法学部紀要「名城法学」の第69巻第1・2合併号を刊行しました。本号は、今年春に本学部を退職された淺木愼一教授の退職記念号で、学内外の21名の方々からご寄稿いただきました。

法学会会員の学部生・大学院生の皆さんに無料で配布しています。ご希望の方は、法学部事務室(共通講義棟北2階)または法学部資料室(10号館2階)までお越し下さい。

所収論文はこちらのコーナーで、PDF形式で公開しています。
2019-12-18  講演会
マリアン・ジョーゲンセン氏11月21日(木)と12月12日(木)の2回、マリアン・ジョーゲンセン氏による法文化セミナーが開かれました。
例年の通り、学生たちは2~3人の組になって、ジョーゲンセン氏の次々と繰り出す質問に答えなければならず、組ごとに相談して答えていました。文化とは何かを考え、また世界の国々がどのような文化をもつのかを考える形になっており、興味深い内容でした。

(右)セミナーの様子ただ、今年の学生は例年よりおとなしく、なかなか口を開かなかったり、声が随分小さかったりと、やや物足りなく感じられる点もありました。質問はすべて英語でなされますが、答える時は英語でも、日本語でもよいとなっています。とにかく頭に浮かんだことを答えれば十分なのですが、緊張もあってか、なかなか積極的に意見を述べるのが苦手な学生さんもいるようでした。このセミナーをきっかけに、大勢の前でも自分の考えを堂々と述べる度胸をつけていってほしいと思います。
2019-12-17  講演会
広渡清吾氏12月6日(金)に、法学会講演会として、東京大学名誉教授の広渡清吾氏による講演「民法と市民社会―歴史と現代的意義」を行いました。3限目の法社会学(平井教授担当)の時間帯を使い、法社会学の受講学生に参加希望学生と教員が加わり、講演を聴講しました。

近年の社会の変化のなかで、法の制定、法の改正がしばしば行われています。中国では、まさに民法典が編纂されようとしており、日本でも明治以来続いてきた民法の財産法部分の大改正が行なわれました。午前中には「中国法セミナー」として、中国民法の編纂について講演があり、午後には本講演が行なわれました。

(右)講演の様子午前中の講演では、中国大陸における、今まさに民法典を作ろうとするなかでの、現実生活の問題にもとづいた生き生きとした議論が紹介されましたが、午後の本講演は、民法のもつ意味は何かを考えさせられるものとなりました。人間の自由と平等を守るという役割を担う法である一方、為政者の考え方によって異なる性格のものに変えられる可能性もあることが、思想面、歴史面、そして日本やドイツの経験についての幅広い知識にもとづいて語られました。法学部で法律を学ぶのは試験のためではないということを、学生たちは改めて感じたのではないしょうか。
2019-12-17  講演会
12月6日(金)に、清華大学法学院から申衛星院長と龍俊副教授をお迎えして、「中国法セミナー」を開催しました。

申院長の講演まず、午前中の2限目には、企業法Ⅰ(長谷川准教授)の受講学生、当日参加希望の学生および教員が、龍俊副教授の講演「民法典編纂の中での重大問題」を聴講しました。まもなく成立する中華人民共和国民法において、どのような問題が議論の対象となったのか説明がなされました。物権法や契約法が既に存在するなかで民法典が編纂されるために、編別の形式が議論となることなど、日本との事情の違いを意識させられる一方で、高齢化社会に向かう中国においても日本と類似の問題が生じていることが分かり、大変興味深い内容でした。

(右)龍副教授の講演午後の4限目には、演習形式の授業が行われました。まず、申衛星院長の「中国の法学教育」について説明があり、その後に参加学生たちが質問をし、それに対してさらに説明がなされました。アジア法政プログラムに参加している4人の学生と、中国語Ⅳ(仲曄慶准教授)受講学生たちが次々と質問をしました。卒業生は大部分が法律関係の仕事に就くこと、また3分の1の学生は海外に留学し、3分の1の学生は大学院に進学することなど、日本の法学部の卒業生の状況とは違う点に学生たちは興味深く耳を傾けていました。