柳澤武教授11月14日(土)、天白キャンパスにて2015度名城大学法学部公開講座を開催しました。本年度は柳澤武教授を講師に「判例で労働法を学ぶ:今どんな紛争が起こっているのか?」と題して講演と質疑応答をおこないました。

(右)会場の様子講演ではまず、近年の労働紛争においては個別紛争が増加していることや、労働関連の法改正がなされていることが紹介されました。そして、個別紛争の事例としてセクハラをはじめとする職場における多様なハラスメントについて争われた事件(判例)を題材に、どのような点がハラスメントと認定されたか、もしくはされなかったかなどが解説されました。また、今後の展望として先日法改正がなされた職場における障害者差別の禁止について、合理的配慮の提供義務といった法改正のポイントについて先進事例であるアメリカの事例を参考にしながら企業の果たすべき役割が説明されました。

 あいにくの空模様でしたが、40人近い聴講者が集まり、柳澤教授の講演に熱心に耳を傾けました。