公開講座

 昨年11月29日、「身近な環境問題を法律から理解する」をテーマとして公開講座を開催しました。
 

北見准教授

 講座は2部構成で、第1部では「日本の様々な法と環境問題」と題して、北見宏介准教授が講演をおこないました。講演では、日本における環境問題はまず「公害」の問題から出発してその後「環境」を扱うようになったという歴史が示されました。そして、問題の性質上、裁判によって解決することの難しさについて説明されました。
 
佐藤教授

 続く第2部では「身近な環境問題を法律から理解する:国際的な環境問題と法」と題して、佐藤文彦教授が講演をおこないました。国際関係においては国内のように統括する機関がないことが前提としてあり、そのために個別問題ごとに関係各国が話し合いをし、ルール作りをしていくという必要があること、そこに国際的な環境問題の難しさがあることが示されました。いくつかの事例を交えながらの分かりやすい説明に、聴講者も熱心に耳を傾けていました。