特別講座・第2回

 10月20日に実施された「法科大学院実務家教員による特別講座」の第2回目として、12月1日(木)に、宮島元子先生による「企業法務の実態」を実施しました。
 
 企業内弁護士としての経験を持つ宮島先生から、企業のなかで弁護士がどのような業務を行っているのか、どのような点に気をつけて業務にあたっているのかという具体的なお話がされました。
 「企業の法務部は、単独で利益をあげることができるわけではなく、他の部門のサポート役であるという“前垂れ”精神が大切だ。しかし、法に基づいて時には毅然とした態度を示すことも必要だ」というお話が印象的でした。
 また、法務部で働くために重要な能力は、自分の眼で真実を知ろうとする態度と、論理的に正確な文章を書く力だというアドバイスに、聴講者は頷きながら熱心にメモを取っていました。
 
 参加した学生からは、企業活動のなかで法律家の果たす役割の重要さを知ることができたといったコメントが寄せられ、第一回目と同様、有意義な講座となりました。