ハワイ大学との交流協定締結20周年記念シンポジウムを開催しました
6月18日(土)、交流協定校であるハワイ大学ロースクールから講師を招き、アメリカ法セミナーを開催しました。ハワイ大学からは毎年異なる講師を派遣していただいていますが、今年お招きしたのは、デービッド・キャリーズ(David Callies)教授。ハワイ大学ロースクールで財産法や土地利用規制法などの講義を担当されており、著名な論文やケースブックを刊行するなど、この分野ではアメリカを代表する研究者の一人です。
今回のセミナーでは、「学生の授業参加の促進―アメリカにおける手法を参考に―」というタイトルで基調講演をしていただきました。その内容は、アメリカのロースクールにおける伝統的な教育手法である「ソクラティック・対話式教授法」の概要や功罪を中心として、学生を授業に参加させるための教育手法を紹介するというものでした。
それに引き続いて、ハワイ大学ロースクールと名城大学法学部との学術交流協定20周年を記念して、「法学教育におけるアクティブ・ラーニングのあり方」というタイトルでシンポジウムが行われました。パネリストとしてキャリーズ教授のほか伊川法学部長が参加し、柳澤武教授が進行役を務めて実施されました。その中で、大教室における参加型授業の実施や定期試験のあり方など、法学教育における学生の授業参加をめぐって有益な議論が行われました。
同日は土曜日の午後にもかかわらず50人程度の参加者があり、質疑応答を交わすなど充実した機会となりました。