(右)模擬裁判12月18日と21日の2日間にわたって、法学部生と附属高校生が模擬裁判を行いました。

特設科目Ⅰ(実践法教育)を受講する学生が1年間の授業を通じて裁判員裁判のしくみを学修し、シナリオ作成を経て、模擬裁判を実演しました。そして、来年度、法学部に入学予定の附属高校3年生がその模擬裁判の内容をもとにして裁判員役となり、有罪か無罪かの評議を行いました。
 
模擬裁判の事件の内容は殺人事件で、高校生たちは学生のリードの下、提出された証拠や証人の証言をもとにして、被告人が有罪と言えるかどうかを検討しました。
 
討議グループあたり4~5人の5つのグループに分かれて評議をした結果、全員一致で無罪という結論に達したグループや、有罪と無罪が同数という結果となったグループもあり、さまざまな結果となりました。また、当初は全員無罪という意見であったのが、最終的には有罪へと結論が変化したというグループもあり、同じ事件を議論しても結論に違いが表れました。
 
(右)学部学生による説明参加した高校生は、条文を暗記したり一つの答えを導くことが法学の学修ではないということを実感した様子で、来年度からの大学での学びを先取りする経験を積むことができました。大学生の側でも、伝えることや多様な意見を引き出すことの難しさを実感し、「教えながら学ぶ」というこの授業のコンセプトを身をもって認識していました。