Prof. Danielle Conway

 本学部の交流協定校であるハワイ大学ロースクールから講師を迎えて、毎年恒例の特別講義・講演が実施されました。今年度は、ダニエル・コンウェイ(Danielle Conway)教授(女性)を招へいしました。知的財産法が専門で、6月6日(金)と7日(土)の両日にわたって特別講義・講演を実施していただきました。
 
 

 6日の特別講義(外国法Ⅰ講義内)では、「グローバル化するエンターテイメント業界とアメリカにおけるパブリシティ権の重要性」というタイトルで、具体的事案を通じて“パブリシティ権”の紹介を中心に講義をしていただきました。また、7日の講演では、「マラケッシュの奇跡―盲人、視覚障がい者に対する正義の実現と国際知的所有権機関における規範設定文化の変容」とのタイトルの下、視覚障がい者に対する“情報へのアクセス権”ないし“読む権利”の保障に向けた“マラケッシュ条約”の概要について説明がありました。
 いずれも伊川正樹教授の通訳を介して行われ、6日は200人以上、また7日は土曜日にもかかわらず60人を超す参加がありました。

 

 両日とも、質問を投げかけて受講生を講義に参加させるというアメリカのロースクールならではの講義手法で進められました。そのため、受講生の多くが内容に興味を持ったようです。また、講演の最後には受講者から質問が複数出るなど、テーマに対する関心の高さがうかがえました。コンウェイ先生はその一つ一つに丁寧に答えられ、受講生も理解が深まったようです。