鄭鍾休教授

 10月7日(水)に韓国の全南大学法学専門大学院の鄭鍾休教授により、韓国法の講演が行われました。講演題目は「韓国民法の過去・現在・未来―日本民法との関わりを中心として―」です。
 講演は、1.過去(1894~1945)、2.現在(1960~2015)、3.未来という三つの時代区分に従って、韓国民法について述べるものでした。1では、(日本統治の時代が含まれますが)、日本民法の移植について、2では、日本民法の「学説継受」の問題と、韓国の状況について、3では、時を同じくして韓国と日本双方で民法の改正作業がなされていることが挙げられました。最後に、戦前の日本の著名な民法学者梅謙次郎が取り上げられました。
 
講義風景

 大変広汎に亙る内容でしたが、日本の京都大学で博士号を取得された鄭教授は流暢な日本語で話しを進められました。
 四十名の参加学生にとって初めて聞く話ばかりだったかもしれませんが、学生たちが少しでも韓国のことを知ってくれることが、鄭教授の希望だったと思われます。