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2022-06-16  講演会
講演会の様子「特設科目A(実践法教育)」(柳沢雄二教授、二本栁誠教授、萩野貴史准教授 担当)は、刑事裁判(主として裁判員裁判)の仕組みを学び、学生自身がシナリオ作成等に関わって、最終的に高校生をまじえて模擬裁判を実践する授業です。法学部の授業のほとんどは通常の教室で行われますが、この授業では模擬法廷教室を用い、学生が主体的に参加するアクティブラーニングを重視した教育を行っています。この授業の一環として、6月6日(月)の5時限目、関谷慶一郎弁護士(愛知県弁護士会)をお招きして「弁護士から見た刑事裁判の実情」という講演会を開催しました。

講演会では、刑事裁判に関わる裁判官、検察官、弁護士それぞれの目線や意見があるという前提を示されたうえで、弁護士の目線で刑事裁判の実情や問題点を詳しく解説してくださりました。

弁護士といえば、法廷に立ち、検察官と対峙する姿だけを思い描きがちです。しかし、この講演会では、弁護士の日常的な業務の全体像や、弁護士が刑事手続(警察の捜査段階から裁判所の判決が言い渡されるまで)の「どの段階」で「どのように」関わっていくかという点について、関谷弁護士の実体験を踏まえつつお話が展開されていきました。たとえば、被疑者が「先生、助けてください。今警察に囲まれている!」と電話してきた時にどのように対応したかといったエピソードなどは、まさに「リアルな現場」を感じるものでした。

また、関谷弁護士が普段から意識しておられる「弁護士としての心構え・注意点」に関するお話なども、法律の専門家の道を志す学生にとっては大きな参考やモチベーションの向上になったのではないかと思います。

さらに、法曹界を描いたドラマやマンガ、映画にも触れ、関谷弁護士のお薦めの作品も紹介されるなど、硬軟自在な講演の中で参加者から笑いが漏れる場面もありました。

質疑応答では、普段の授業ではなかなか知ることのできない「弁護士の世界の実情」に迫ろうとする学生の姿を見ることができました。参加した学生全員にとって、貴重な体験となったことは疑いがありませんが、今後の模擬裁判や進路選択にとっても大きな参考になったものと思われます。
2022-06-09  お知らせ
大学院の入試説明会のお知らせ7月2日(土)、大学院法学研究科の入試説明会を行います。説明会は午前10時30分から1時間程度を予定しています。参加をご希望の方は、氏名・連絡先(電話番号)・希望専修分野を
hhjimu@ccml.meijo-u.ac.jp までお送りください。

遠隔(Zoom)での参加をご希望の方は、その旨をあわせてお知らせください。後日、ZoomミーティングID等を返信いたします。詳しくは、こちらをご覧ください。

 日 時  7月2日(土)
10:30~ (1時間程度)
 場 所  天白キャンパス
タワー75 9階 901演習室


大学院入試の日程は、以下の通りです。入試要項はこちらをご覧ください。


出願期間 8月22日(月)~ 8月29日(月)
試験日 9月29日(木)
合格発表 10月6日(木)


外国人留学生入学試験または社会人入学試験で受験される方は、事前に出願資格の確認が必要です。詳しくは下記までお問い合わせください。

 天白キャンパスタワー75・3階 学務センター⑥番窓口
 TEL: 052-838-2024 (平日8:50~17:20)
2022-06-02  お知らせ
愛知大学の法科大学院(ロースクール)から、名城大学法学部の学生への案内がきています。法科大学院への進学を視野に入れている方は、下記のリンクから紹介動画(5月28日の進学説明会の動画)をご覧ください。

オンライン方式の教材と同様に、名城大学のGmailアカウントにログインしたうえでアクセスしてください。(個人アカウントでログインした状態では本学の動画は視聴できないようになっています)

1.伊藤博文先生 概要説明

2.鈴木智洋先生 弁護士ってどんな人

3.春日修先生 小論文対策講座

関連資料をご希望の方は、法学部資格支援室(10号館1階)でお渡しします。開室時間はこちらでご確認ください。
2022-06-01  総合
熱戦の様子5月29日(日)、3年生を中心としてソフトバレーボールによるスポーツ大会を体育館で開催しました。

法学部では、2006年からゼミ対抗スポーツ大会を実施していましたが、2019年の第14回大会を最後に、新型コロナウイルス感染症の蔓延のために中止を余儀なくされています。今回のスポーツ大会は、入学式の中止や大半の授業の遠隔化などで最も強く影響を受けた3年生以上を対象に、学生どうしの交流の場を提供し、コロナ禍以前の生活に少しでも近づいてもらうことを目的として発案され、実現したものです。

(右)準備の様子当初は午後から開催の予定でしたが、参加人数が想定を上回り100名を超えたため、午前と午後の二部構成となりました。従来のゼミ対抗スポーツ大会のようにトーナメント方式で順位を決めるのではなく、あくまでレクレーションの範囲で交流を楽しむというコンセプトのもと、午前と午後それぞれ2時間近く、和やかな雰囲気の中で大いに盛り上がりました。

勝利!感染症対策のため、プレイ中を含めたマスクの着用はもちろん、換気・消毒・人数制限・大会前からの体調報告といった措置を徹底しなければならない少々窮屈なものではありましたが、思い出に残る楽しいイベントになりました。ゼミ生どうしの結束が深まっただけでなく、コートの設営や後片付けを通して新たな知己をつくり、人間関係を広げるよい機会になったでしょう。

熱戦の様子はギャラリーで紹介しています。
2022-06-01  講演会
阪井芳貴先生5月27日(金)の2時限目に、「基礎演習Ⅰ」(代田清嗣准教授担当)の中で、名古屋市立大学教授の阪井芳貴先生をお招きし、「沖縄本土復帰50周年記念講演」を行いました。当日は基礎演習を受講する1年生のほか、代田准教授の「特設科目B(法文化3)」を受講する学生が参加しました。

講演は、本土復帰に向けた当時の沖縄の人々の思いや動きを中心に、近世以降、沖縄が軍事力によって生活を変化させられてきたことや、その中での法と政治のあり方や変化について、詳細な解説がなされました。また、沖縄の食文化や葬制などの伝統が、本土法の適用を受けることで影響を受けつつ現在まで存続してきたことが、阪井先生の見聞も交えながら紹介されました。

(右)講演の様子阪井先生は、「沖縄には、27年間の本土とは異なる戦後があることを忘れないでほしい」と、歴史や文化を踏まえて沖縄に向き合うことの重要性を強調しておられました。

講演の中では、本土復帰に関する貴重資料の写真が提示されたほか、新聞記事や雑誌、国立公文書館での企画展の図録などが阪井先生から回覧され、学生たちは熱心にそれらを見ていました。また、質疑応答の時間には、明治期の旧慣温存政策を沖縄の人々がどのように受け止めていたかについて質問がなされるなど、学生の関心の高さがうかがわれる講演となりました。