12月24日、特定社会保険労務士の岩瀬秀幸先生(社会保険労務士法人あすなろ事務所 代表社員)による講演会を開催しました。
自動車メーカーでロボット設計をしていた岩瀬先生が、どのような経緯で社会保険労務士を目指すことになったのか、「コネなし・カネなし・実務経験なし」という状態で開業してどのように事業を拡大していったのかなど、経験に基づいた興味深いお話をしていただきました。
また、一般によく知られていない社会保険労務士という職業が、実は人が生まれてから死ぬまでさまざまな関わりをもっているというお話をされ、人々の社会生活において重要な役割を担っていることを実感することができました。
最後に、今後、社会保険労務士の試験制度が変わり、憲法や民法などの法律科目が試験科目として加わることが予定されているため、法学部生にとって大きなチャンスとなるので、ぜひ目指してほしいとのメッセージも寄せられました。
参加した学生からは、自分にとって身近な労働・雇用に関わる資格なので興味がわいた、などといった意見が寄せられました。
12月18日(金)、「実践法教育」の受講生23人が、附属高校の生徒28人を相手に模擬講義を行いました。
法律を本格的に学んでいない高校生を相手に大学生が法的なテーマについて説明をし、一緒に問題を検討するという企画です。今回の基本テーマは、「法の下の平等」。
学部生がまず企画の趣旨と「平等」の考え方について説明を行った後、5つのグループに分かれ、「婚姻適齢」「一票の格差」「非嫡出子」「児童扶養手当制度」「外国人参政権」という個別テーマついてそれぞれ議論しました。
学部生は、高校生に対してできるだけわかりやすく説明することを目指してこれまで準備を重ねてきました。その成果をいかんなく発揮できたグループもあれば四苦八苦したグループもありと、結果はまちまちでしたが、限られた時間の中、いずれのテーマでも熱のこもった活発な意見交換がなされました。
いつもは講義を受ける立場の学部生は、今回教える側に立ってみたことで、人にものを伝えることの難しさや面白さを実感できたようです。また、高校生にとっては、専門的な法律問題の一端に触れることで、法学学習の奥深さを味わう有意義な体験となったことでしょう。今後もこのような機会をもち続けていきたいと考えています。