須藤正彦弁護士(元最高裁判所裁判官)

 7月2日、網中政機教授の紹介により元最高裁判所裁判官の須藤正彦弁護士を講師に迎えて講演会を開催しました。2009~2012年の4年間最高裁裁判官を務めた須藤弁護士は、「憲法の番人ということ」というテーマで、最高裁裁判官に就任した経緯や裁判官の職務内容、国家の三権の一翼を担う責任の重大さ、司法府における立法府および行政府との関係性などについて経験に基づいて語りました。

講演に聴き入る学生たち

 聴講した学生からは、特に印象に残っている事件の内容や、国政選挙における一票の格差の問題に関する質問が寄せられ、須藤弁護士はひとつひとつの質問に丁寧に回答しました。須藤弁護士は講演会に先立って1日午後、網中教授(憲法)と伊川正樹教授(租税法)の合同ゼミナールにも参加。ゼミ生からの質問に答えるなどして交流を深めました。元最高裁裁判官から直接話を聞けるというめったにない機会を得て、ゼミ生たちは満足げな表情を浮かべていました。