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2013-11-12  講演会
 11月11日(月)と12日(火)の刑法1の授業において、法務研究科から、伊藤新一郎教授(元裁判官)と立岡亘教授(弁護士)をお招きして、講演会を実施しました。

伊藤新一郎先生・立岡亘先生

 犯人が被害者のハンドバッグをひったくろうとしたところ、被害者の抵抗にあったために、再度バッグを力任せにひっぱって、被害者にケガをさせてしまったという、現実にもよく現れるであろう事案をもとに、窃盗と強盗のいずれの犯罪が成立するだろうかという点を中心に話しは進められました。

 講演の対象は主として、まだ刑法各論を勉強していない1年生であったため、学生には難しい内容ではありましたが、途中アンケートをとりつつ、窃盗と強盗の違いについて2人の先生が丁寧に説明してくださいました。

 判例でも今回出された事案に類似の事案がありますが、両者の異同についての説明があり、類似の事案がすべて一様に解決されるものではないという指摘もありました。

質問風景

 質問の時間では、犯人にも酌むべき事情があるが、これは量刑にどう反映されるのかなど、事案に関するもののほか、2人の先生の意見に反対する見解を毅然と表明したり、法曹に向いた性格とはどういうものかなど質問は多岐にわたり、どれも先生に丁寧に回答していただきました。

 事実を正確に見て、異同を考えることでしっかりとした判断をすることができる、「飛び乗り飛び降り自由」と自分の意見に固執することなく、意見変更することは恥ずかしいことではなく、むしろ進歩であるなど、長年実務家として活躍された先生ならではの深いお話しもしていただきました。

 多くの学生にとっては、普段の講義では聞くことのできない実務の世界を少しでも垣間見ることができ、有意義な講演会となったとおもわれます。
2013-11-12  講演会
 裁判官や弁護士などの法曹を目指す学生の意欲を高め、法曹実務の実際を伝えようと、法務研究科(法科大学院)の先生方による特別連携講座が行われました。

 第1回目は10月17日(木)で、講師は吉野彩子准教授。弁護士としての実務経験から、裁判や法的支援など、具体的な活動の概要をわかりやすく説明していただきました。

吉野彩子 准教授

 第2回目は10月22日(火)で、講師は碓氷裕彦教授。企業の知的財産部部長であるご経験から、特許に関する基本的なお話やその実務の詳細な内容までお話を
していただきました。

碓氷裕彦教授

 いずれの回も参加者は少なかったのですが、法科大学院への進学を目指している学生が先生方のお話に熱心に耳を傾けていました。
2013-11-11  講演会
髙松准教授

 10月26日(土)に天白キャンパスにて、名城大学2013年度公開講座の1つとして、法学部・髙松淳也准教授による「地方分権と政令指定都市制度:大都市が果たすべき役割」が開催されました。今年も名古屋市生涯学習推進センターキャンパス講座の「名城カレッジシリーズ」との共催として実施されました。

 講演では、まず政令指定都市制度についてその歴史的背景や制度の特徴を説明したのち、現在指摘されている問題点について整理しました。そして、これら問題点を改善するために主張されているいくつかの改革案について比較検討を行いました。最後に近年の政治情勢をふまえながら今後の展望についてまとめました。

 講演後には参加者の方々から、名古屋市の現状を踏まえた上での今後の道筋など予定時間をややオーバーするほど活発な質疑応答がなされました。