3月3日(木)、法学会研究会が開催されました。今回の研究会では、法学部の出水忠勝教授(法哲学・法社会学)が、名城大学法学会選書として昨年12月に出版された『現代北欧の法理論』の出版報告会を行いました。同書は、「リアリズム法学」として知られる現代北欧の法理論の動向と特質を、「ウプサラ・リアリズム」と「ノルディック・リアリズム」という二つの潮流を対比させながら解明しようとする、永年にわたる出水先生の御研究の成果です。
研究会では、出水先生による同書の紹介と解説を踏まえ、同書が提起する「法とは何か」「法はどこに在るのか」という根源的な問いをめぐって、出水先生と、法律学から哲学や政治学まで様々な分野を専攻する各教員との間で、活発な議論が交わされました。
出水忠勝 『現代北欧の法理論』 (成文堂、2010年)