氏 名
山口 敦子(准教授)
YAMAGUCHI Atsuko
担当科目
 学 部 基礎演習1、基礎演習2、専門演習1、専門演習2、国際私法、特設科目B(法律英語2) 
大学院国際私法1(国際民事手続法)、国際私法2(準拠法) 
研究分野
国際私法
研究の紹介

これまで知的財産分野の国際私法について研究してきました。特に最近は、欧州の統一知的財産権について調査・研究を行っています。

一般的に、知的財産権の効力の及ぶ範囲は、その権利が付与された国に限られますが(例えば、日本の特許権の効力は日本のみ。以下、従来の国内知的財産権)、EUにあるEU商標や共同体意匠はEU全体に効力が及びます。また、現在、複数のEU構成国に効力の及ぶ統一特許の創設準備も行われています。これらの権利は、我が国の企業や個人も取得・利用することができます。そのため、日本においても、欧州の統一知的財産権に関する問題が生じる可能性があり、その場合、日本の国際私法が関係することになります。しかしながら、日本の国際私法は、従来の国内知的財産権を念頭に判例や学説が蓄積されており、それが果たして欧州の統一知的財産権に関する問題にも妥当するのかということに疑問がありました。そこで、統一知的財産権に関する問題を我が国の国際私法(国際裁判管轄、準拠法、及び判決の承認・執行に関するルール)はどのように規律することになるのかということについて、考察・研究を行っています。

主要業績
論文「国際的な著作権関係を規律する法選択規則」(博士学位論文、未公刊)
論文「雇用関係の中で創作された著作物の原始的著作権者の準拠法」(国際私法年報第14号100〜121頁)
論文「欧州統一特許裁判所と我が国の国際私法:判決の承認・執行の観点から」(国際法外交雑誌第115巻第2号81〜107頁)
論文「産業財産権の譲渡・ライセンス契約の準拠法」(法と政治第65巻第3号119〜191頁)
学生へのメッセージ

誰が言った言葉なのか、また、出典もわからないのですが、数年前に出会い、書き留めた素敵な言葉を皆さんに紹介したいと思います。

「1年の大切さを知るには落第した学生に聞くとよいでしょう 
1ヶ月の大切さを知るには未熟児を生んだ母親に 聞くとよいでしょう
1時間の大切さを知るには待ち合わせをしている恋人に聞くとよいでしょう
1分の大切さを知るには電車に乗り遅れた人にきくとよいでしょう
1秒の大切さを知るにはたった今、事故を避けることが出来た人に聞くとよいでしょう
10分の1秒の大切さを知るにはオリンピックで銀メダルで終わった人に聞くとよいでしょう

だから、あなたの一瞬一瞬を大切にしましょう
そして、あなたはその時を大切な誰かと過しているのなら、十分に大事にしましょう
その人は、あなたの時間を使うのに十分にふさわしい人でしょうから。

そして、時間は誰も待ってくれないということを覚えましょう。
昨日は、もう過ぎ去ってしまいました。
明日は、まだ分からないものです。
今日は、与えられるものです。

だから、英語では今を「present」と呼びます。」


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