実務家講演会

 6月10日16時30分から、名古屋高等検察庁の白井玲子検事を講師に迎えて、実務家講演会を開催しました。
 「検察の仕事と裁判員制度」と題して、検察官による捜査・公判活動がどのようなものか、そして裁判員制度の創設に検察官がどのように対応してきたのかを説明していただきました。真相を探り、どのような解決がよいか考える検察官の仕事のやり甲斐や、女性検事・検察事務官の増加など、検察官という職業の様々な側面が紹介されました。
 また、法学部での学習についても、実務経験に立脚したメッセージをいただきました。一例として、裁判員にわかりやすい主張立証のやり方を工夫してきた検察庁の経験を説明する中で、わかりやすいプレゼンテーションには、形式よりも伝えたい中身を本当に理解していることが重要であり、友人や家族にわかりやすく説明できるか試してみれば法学部での学習内容を本当に理解しているかが分かるということが紹介されました。
 その後の質疑応答では、参加した学生から活発な質問がありました。白井検事には、検察官の仕事の忙しさといった日常に関するものから、取調過程の全面可視化といった刑事司法の最新の動向に関するものまで、様々な質問に丁寧に答えていただきました。