氏 名
野上 博義(教授)
NOGAMI Hiroyoshi
担当科目
学 部西洋法制史、外国法2、比較法、基礎演習1、専門演習、卒業研究演習 
大学院基礎法学研究指導1、法制史3(西洋法制史)、法制史4(西洋法制史史料解題)、外国法2(大陸法)[フランス語] 
研究分野
フランス近代法史
研究の紹介
19世紀前期のあるヨーロッパ人の事績を追っている。研究というには面映く、素朴な関心から始めた素人じみた「調べ物」ではあるが、要するに、古き良き近代ヨーロッパの「知者」に出会い、その人物とのバーチャルな会話を深めたいということである。彼は、イタリアで訴訟法の教授そして政府委員、亡命したスイスでローマ法・刑法教授で国会議員、フランスでは経済学教授、そしてパリで最初の憲法教授、最後にはローマ法王庁の内務大臣になり、ローマの街頭で原理主義者に刺殺された。ドイツ歴史法学の、フランス語圏での第一の理解者でもあった。歴史学を核とする壮大な法学識が彼の人格に化体し、その人格は歴史を写しだし、歴史に消えていった。歴史を描くに、歴史家から「遼に遠い男の子」に遼に及ぶべくもないが、知的でありたいと思った若き日の願いと、果たせなかった忸怩たる思いをこめて、この人物の叙述に夢を託したいと思う。
主要業績
訳書「コード・シヴィルの200年」(共訳、創文社、2007年)
訳書「盗まれた手の事件ー肉体の法制史」(法政大学出版局、2004年)
著書「法における歴史と解釈」(共著、法政大学出版局、2003年)
訳書「日本民法典と西欧法伝統」(共訳、九州大学出版会、2000年)
著書「近代ヨーロッパ法社会史」(共著、ミネルヴァ書房、1987年)
学生へのメッセージ
授業が始まるや、机につっぷして熟睡する人が多くいる。出席を取るわけでもなく、私が一方的に喋る授業であることがわかっているのに、である。すべてにおいて不毛だと思う。私には寝た子を起こす術はないし、そんな気もない。何かが失われていく。大空の下で輝くであろう若き日はそんなに長くないことを知っておいてもらいたい。取りあえず、これぐらいかな。

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