研修レポート No.3

このレポートは、2016年8月に20日間にわたりフィリピン中央大学での英語研修に参加した川尻千晶さん(現:法学部4年生)に執筆してもらいました。


私は、昨年の夏、約3週間、フィリピン中央大学とMKで語学研修をしてきました。フィリピンでの話をする前に、まず私がこの語学研修に参加したきっかけを話したいと思います。幼いときから、海外ドラマや洋楽が好きで海外に興味があり、英語が話せるようになりたいなと、なんとなく思っていました。そして、高校へ進学し、なんとなく思っていた気持ちが変わる出来事が起こりました。それは、高校のときの家庭教師との出会いです。彼女は、英語が苦手だった私に毎日、英語のニュースの記事を1つ読むという課題を出しました。初めは、訳すことだけで精一杯で内容がまったく理解できませんでした。しかし、毎日続けることで、単語には辞書に載っている意味だけではなく、自分自身が感じるニュアンスがあり、自分なりの訳ができるということに気づきました。そこから、英語のニュースを読むのが楽しくなりました。また、英語を読むということだけではなく、他国の人々と英語で話すという楽しさや、TOEICが今後とても重要になってくるということも教えてくれました。しかし、そう感じていながらも英語を試験勉強以外で勉強することはありませんでした。なので、大学へ進学してからは、英語に力を入れていきたいと思っていました。そんな時、友達がこの語学研修へ参加し、留学体験談を聞いて、学生の今だからこそ体験できる研修であると感じ、私も参加したいと思いました。

次に、なぜ数ある国の中からフィリピンを選んだかというと、短期間で英語力を上げられるというパンフレットを見たことと、私は警察官を目指しているので治安が良くないといわれているフィリピンの情勢にとても興味があったからです。

実際に、マニラ空港に着くと、日本とフィリピンの文化や習慣、常識の違いに、正直驚きを隠せませんでした。具体的には、拳銃を携帯している警察官が何人もいたことや、トイレには便座がなく、トイレットペーパーを流すこともできないこと。飛行機の遅延は、当たり前のことで、例えフライトが、遅れたとしても誰も怒らないなどに驚きました。フライトが遅れやっと学校の寮について、まず思ったことは「ここで、3週間、寝泊まりすることができるの?」という漠然とした疑問でした。外には、猫や犬がうろうろ歩いていて、寮に入るなり、高さが異なる階段で何回もつまずき、ちょうど雨季ということで雨漏りしている部屋がたくさんありました。また、学校には多くの韓国人がいるということで、料理のほとんどが、辛く、韓国風の味付けで口に合わないのにもかかわらず、私は英語で、自分の意思を伝えられずに、親切にも大量に入れられてしまい、必死に食べていました。その結果、不安は募るばかりでした。

中でも私が、一番不安だと感じていたことは、ルームメイトとの共同生活でした。私のルームメイトは韓国の大学生でさらに学校のマネージャーという仕事をしていました。彼女の仕事はとても大変で、コミュニケーションをとる時間があまりありませんでした。周りの日本人の友達は、すぐにルームメイトと仲良くなり、うらやましく感じていました。

しかし、日が経つにつれて、前述であげた不安やカルチャーショックは、なくなっていきました。その理由は、いくつか考えられます。

まず、なんといっても私たちは、1日に、9クラスさらに2時間の自習というハードスケジュールを送っていたことが理由の1つだと思います。クラスは、マンツーマンのクラスとグループクラスがあり、とても充実していました。日本では、座学がメインでかつ文法や構造といった、writing の授業を基本としているのに対して、フィリピンでは、とにかく話す、わからなくても話してみるという、speaking の授業を基本としていました。最初の頃は自分が思っていること、言いたいことなどはあるのに、どうやって英語で伝えればよいかわからず、悩んだりもしました。さらに、グループレッスンでは、先生によく、ここはconversationのクラスなのだから、もっと話さなきゃいけないことや、日本人は韓国人に比べて、自分の意見を言わない人が多いなどといわれていました。そこで、私は、マンツーマンクラスの先生に相談しました。すると、先生は私に、「あなたは本当に質問の意味や文法を理解しているの?わからないことがあったら理解していませんとだけ伝えれば簡単なこと。」だと教えてくれました。私は、今までわからない質問、聞き取れない文章などを聞き流していた自分に気付きました。翌日から私は、先生に恥ずかしがらずに、「私は、理解していません。」と伝えるように努力しました。すると、先生は私が分かるレベルの単語に言い換えて、ゆっくりしゃべってくれるなどして私を助けてくれました。そこから、ただ聞くだけの英語の授業から、自らが参加して進んでいく授業へと変化していき、英語って楽しいなと初めて思えるようになりました。すると、テキスト通りの授業だけではなくフィリピンの料理の話、日本の文化の話、日本で起きた震災の話、など様々な分野の話をして英語を学びながらたくさん話すことができるようになりました。ハードスケジュールではありましたが、私にとっては、1クラス1時間がとても意味を持ったものであったと思います。

次に、日本人の仲間、他国の友達から、刺激を受ける日々を送っていたからというのが2つ目の理由です。名城大学というチームの中で、私は、英語力が他の人に比べて低いと感じていました。しかし、私の名城大学の仲間は、努力を怠らず、毎日毎日、一生懸命に英語に向き合って、さらにここでレベルアップしようという気持ちで学んでいました。その姿勢に心を打たれ、私もせっかくフィリピンまで来たので、ここで大幅なレベルアップをしたいと思い、そこから、少しでも仲間に追いつこうと勉強するようになりました。また、日本人の仲間だけではなく、他国の友達からも刺激を受けました。なぜなら彼らは、私たちとたくさん話せるようになりたいという気持ちを持ち、英語と彼らの母国語以外にも日本語を勉強していたからです。私も、簡単なフレーズだけ使いながら、伝えたいという気持ちで、自分からいろいろな国の人と友達になろうという目標を掲げて、フィリピンで過ごすことに決めました。すると、私が思っていることや考えていることが相手に伝わるようになり、たくさんの友達を作ることができました。

約3週間の語学研修を通して、英語のスコアは参加する前に比べ倍以上、伸びました。また、スコアが上がるという目に見える結果を得られただけではなく、フィリピンへ行ったからこそ得られた達成感や、お互いを高めあっていける仲間に出会えたことは、私にとって宝物です。誰もが経験できないフィリピンでの語学研修をやり遂げたことは、私の強みになったと思います。

みなさんの中には、お金がかかるし、留学をするには遅いと諦めている人、現地でやっていけるかどうか自信がなく一歩を踏み出せないでいる人がいるかもしれません。ですが、心配はいりません。実際に、私も同じ気持ちを持っていましたが、留学することができました。そして、約3週間で、自分の気持ちと向き合い、本気で英語を学んでとてもよかったと実感しています。みなさんも是非、語学研修を経験し自分自身の気持ちの変化や成長を実感してみて下さい。

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