憲法ゼミ (近藤敦)
ゼミ生による紹介
近藤(憲法)ゼミでは、まず始めに、自分の興味のある憲法のテーマのアンケートをとります。そのテーマが似た者同士が集まって、ゼミの中で5人前後のさらに少人数のグループを作ります。そして、そのグループで興味のある判例を選び、その判例を研究し、ゼミのメンバー全員の前で発表することとなります。発表のあとには、質疑応答の時間を設け、他のグループからの質問に答えます。ですので、発表者は、他のグループからの質問に耐えうるだけの資料を用意し、知識を身につけておく必要があります。それを繰り返していくことで、あらかじめ他のグループからの質問を想定し、それについて資料を用意し答えられるようにしておくというプレゼン能力が身につくと思います。ちなみに、グループは4グループあるので、だいたい一ヶ月に一回、発表の順番が回ってきます。
後期になると、そのグループでの判例研究発表と並行して、個人でのゼミ論文の作成が始まります。ゼミ論文は、自分でテーマを決めることができます。自分の研究したいことを、本当に自由に決められるので、やりがいがあります。話が非常にわかりやすい近藤教授や優しい大学院の先輩方から、論文の書き方、文献検索の仕方や法律用語などを教えてもらい、アドバイスをいただきながら作成していくので、論文などを書いたことがない学生でも安心です。最後には、全員のゼミ論文を集めて一冊の文集にするので、良い記念にもなります。
行政法ゼミ (北見宏介)
意識せずとも日常生活と密接に関わっている行政法。その一方で、教科書の目次も実に様々で、「行政」の定義自体や、行政法(学)の対象と範囲に関する議論も盛んです。ある意味では、どんな事象でも、様々な切り口で扱う可能性があるのが行政法といえるかもしれません。そんな行政法について学ぶのがこのゼミです。
09年度には、何よりも参考文献を探すことを重視して、まずは図書館利用者ガイダンスでデータベース等の説明を受けました。その上で、3年生ゼミでは、参加者に4~5名による複数のグループに分かれてもらい、判例を素材としてグループごと&グループ間で議論を行う形で勉強をしています。4年生ゼミでは参加者自身が選択したテーマについて発表と議論を行ってもらっています。担当教員は09年に名古屋にやってきたばかりの名城大学1年生なので、各ゼミ生から東海地域の事情などについて学んでいるところです。
租税法ゼミ (伊川正樹)
法律学の中でもマニアックな科目の租税法ですが、税金は非常に身近な問題です。法律学としての税法学を、ディベートを通じて学ぶというのがこのゼミの特徴です。
ディベートは、あるテーマについて、自分の意見は別として、賛成・反対それぞれの立場に立って意見を主張しあう討論ゲームです。相手側の主張を聴いた上で、自分の主張を伝えるためには、議論の内容に応じて臨機応変に対応する能力が必要です。チーム内の問題意識を共有し、資料を調べて主張としてまとめ上げる作業を通じて、個々の力をチームとして結集することの重要性と難しさを学んでいます。
日頃の活動の成果を披露する機会として、毎年、大学対抗租税法ディベート大会に参加し、他大学の学生と真剣勝負を行っています。こうした経験を通じて、論理的な思考力やコミュニケーション能力を身につけています。
また、ゼミ対抗スポーツ大会でも毎年好成績を収め、文武両道を実践しているゼミです。
民法ゼミ (柳勝司)
ゼミ生による紹介
柳ゼミでは、民法学、中でも親族・相続を中心に日々学習しています。民法が苦手な学生でも学習しやすい様に、最初は民法の基礎的なものから学んでいきます。前期は、先生が出す課題の判例を自分で調べることから始まります。そして、与えられた判例を以下の六つの項目ごとにまとめて資料を作成し発表を行います。①事件の概要、②判決(理由含む)、③問題の所在、④関連判例、⑤学説、⑥私見。発表者の資料を基に、ゼミ生同士で自由にディスカッションを行います。ゼミ生が希望すれば、模擬法廷を使用することも可能です。後期には、与えられた課題ではなく、自分が興味のある判例について調べ、前期と同様に発表を行います。また、自分が発表した判例について、ゼミ論文を作成することになります。ゼミ論文は、最終的に出版社に依頼し論文集を作成していただくので、とても良いものが出来あがります。
このゼミを通じて、判例を読む力や考える力、コミュニケーション能力を磨くことが出来ると思います。また、ゼミ生が自分達で自由に企画し、勉強以外での交流も深めています。先輩や後輩と合同でコンパを行うこともあり、授業や就職活動など、様々な話を聞く機会があります。私達のゼミでは、明るく楽しいゼミを心がけて活動しています。
民法ゼミ (片桐善衛)
ゼミ生による紹介
私たちのゼミは大変自主的なゼミで、初めの授業では係や役割を自分たちで決めたりします。授業の内容も自分たちで決めていくので、自分にあった民法の勉強をすることができます。
現在は判例を中心に民法への理解力を深め、その判例についてディベートを行ったり、公務員試験や資格試験へ向けての勉強をしたりしています。これらの勉強をしていく上で、わからない事や細かい所については先生の助言をいただくことができるので、さらに理解を深めることができます。
ゼミの行事には積極的で、今年行われたゼミ対抗バレーでは、それに向けて事前に練習も行いました。
今年のゼミ合宿では琵琶湖に行き、勉強会やバーベキューをして、さらに仲良くなり、楽しい思い出を作ることができました。
また、上級生との飲み会などもあるので、様々な貴重な話を聞き、学ぶことができます。
たくさんの仲間が欲しい人、民法に興味を持っていて、学びたい人、特に公務員試験や各種資格試験を受けたいと思っている人にとっては、民法が重要となってくるので、オススメのゼミだと思います。
民法ゼミ (川元主税)
民法は、学ぶべき事柄がとても多い法分野です。時間が限られた講義では、重要で面白いけれども、割愛せざるをえない問題がたくさんあります。このゼミは、そうした講義で十分にカバーできない領域に焦点を絞って、「一歩先の民法学習」を深めることを目標としています。
これまで消費者保護や民事特別法、債権回収などを取り上げてきましたが、2009年度のテーマは、「不法行為法」。不法行為に関する訴訟は、年間に提起される民事訴訟のおよそ4割を占めますが、その根拠条文は、基本的には民法第709条というたった一つの条文ですから、判例の果たす役割が特に大きい法領域です。百選などの「事実の概要」を読んで満足するのではなく、生の判決文を実際に読み込み、複雑に絡み合う事実関係を丁寧にときほぐしたうえで、争われている利害は何か、どのような解決が公平にかなうか、そしてそれをいかに理論構成するか、を自分で考える力を培ってほしいと思っています。
企業法ゼミ (長谷川乃理)
この企業法(商法・会社法)ゼミは、何だかカフェテリア形式で食事するのと似ています。カフェテリアでは、決まった定食があるわけではなく、自分がどのような目的で食事するのか(がっつり?ダイエット?)によってメニューを選択します。そのためには、そのメニューのカロリーや栄養素、以前食べた人の評判等をできるだけたくさん知っているととても役に立ちます。
ゼミで扱うテーマも、自分がどの立場に立つか(会社の顧問弁護士?法務部の社員?株主?会社の大きさは?)によって、見方はがらりと変わります。ほぼ毎回、いくつかのグループに分かれて同じ演習課題(判例をもとにした事例問題、実際に会社で使用されている書類を使った問題など)に取り組んでみると、それぞれのグループのとった立場によって結論が異なります。お互いになぜそう考えたか、を議論するのが、難しくも楽しいのではないかと思っています。
労働法ゼミ (柳澤武)
労働法ゼミの年間行事は次の通りです。まず、前期はロールプレイング演習と合宿へ向けた準備を行います。
ロールプレイング演習とは、具体的な紛争の場面を設定の上、それぞれが労働者や使用者といった立場を演じ、
議論を戦わせる形式の演習です。最初は消極的な学生も、徐々に自分から手を挙げられるようになり、
夏期休暇中の合宿では積極的に質問できるぐらいにまでに成長します。
後期は各自がゼミ論文を作成し、それらを論文集として簡易製本します。論文と呼ぶ以上、やや厳しいチェックが
行われますが、まとまった文章を書く良い経験になりますし、冊子にすることで一生の記念品となります。
勉強以外にも、ゼミコンパ(ときに他大学との合コンも)、スポーツ大会への参加、合宿後のレクレーションなど、
色々なイベントが行われますので、楽しみましょう♪
政治思想史ゼミ (森川輝一)
政治思想史というのは、分かりやすく言うと、政治という営みを、時代の歴史的文脈を踏まえながら、哲学や思想の言葉で捉え直してゆく学問です――あまり分かりやすくありませんね。でも、それでよいのです。分かりやすいことなら考えるまでもなく、よく分からないことだからこそ考える価値や意味があるのです。
なるべく身近に感じられる題材がよいということで、ゼミでは近現代の日本をテーマにしています。2008年度の3年ゼミを例にとると、敗戦後の日本の復興と戦後民主主義の思想を取り上げ、4年生になってからは明治期の日本人の生活の変化や思想の展開に関する文献を輪読しています。できるだけ多くの文献を読み、できるだけ活発な議論を重ね、できるだけ多くのレポートを――できれば正しく美しい日本語で――書く、これらをひたすら繰り返すのがこのゼミの特徴です。オプションとして、コンパや旅行もあります。
行政学ゼミ (永戸力)
普段は、政治経済に関わる専門的な文献を何冊か選び、それらの文献をゼミ生のみんなと輪読しながら進んでいきます。毎回○ページから△ページまでと分量を定め、担当者を決めてその人に報告してもらいます。輪読作業が一段落すると、公務員試験の過去問や行政事例集の問題に取り組むこともあります。その他、夏休みと後期期間中にそれぞれ一本ずつ演習レポートを書いてもらいます。つまり、読んで理解すること、人前で発表すること、書くこと、の3つをバランスよく訓練していくわけですね。
ゼミの雰囲気は、どちらかというとおとなしい学生が多いのではないかとみています。そのなかでも、数人の個性的な中心メンバーがいて、ゼミ全体を盛り上げてくれます。とりわけ、今年度の専門演習ではこの夏、私が演習を担当するようになってから初めてゼミ合宿をおこない、大いに楽しむことができました。前期は7月初旬に打ち上げ、後期は12月中旬に忘年会をやります。したがって、正確には、上記の3つに適度な息抜きも加わります。
適当に楽しみながらも、しっかり勉強すべきときは勉強して実力の練成に努めるのがゼミの方針です。楽ではないけれど、がんばれば必ず為になる、そんなゼミにしていきたい。意欲ある学生の参加を歓迎します。
政策過程論ゼミ (松本俊太)
この演習は、「政策過程論」という小難しげな看板を掲げていますが、その内容はもっとシンプルで、「現代の政治の実態を知ること」です。ただし、それだけでは対象があまりに膨大ですので、毎年、ひとつのテーマを決めて、それについて深く学んでいます。例年、最初にそのテーマを扱った教科書を用いて学術的な基礎を学び、つづいて、応用編として、より具体的な問題を受講生全員と検討しています。これまで扱ったテーマは、「1990年代の日本政治」「政治経済学入門」「アメリカ政治と2008年大統領選挙」「政治心理学入門」です。2010年度は、「民主党政権下における政策決定過程――Change, or Not?」という題材で、日本の政策決定過程を理論的に学び、その後、受講生全員で、現在の民主党を中心とした連立政権を事例とした調査と分析を行う予定です。また、この2年ほど、南山大学外国語学部英米学科との合同ゼミとして、ディベートを行っており、大いに盛り上がっています。課外活動としては、年2~3回の飲み会・年1回の合宿・ゼミ対抗スポーツ大会への参加と、一通りのものは揃えていますが、さらに受講生の皆さんの希望があれば、ボウリングに行ったり、野球をしたりもしています。
国際私法ゼミ (佐藤文彦)
われわれの生活は、意識しているといないとにかかわらず、様々な形で、国境を越えて営まれている。このような、渉外的(国際的)な私法関係を、どのように規律するかを考えるのが国際私法である。この専門演習では、国際私法を、主に「国際私法判例百選」に掲載されている裁判例を通じて、講義よりも掘り下げた理解を目指している。
上記のような問題に関心をもつ学生の参加を期待している。
とはいえ、2年生までに履修していない科目の演習に参加することを、最初から希望する学生が、まったくと言っていいほどいないのも実情である。第2希望にすら通らなかったので、最後にやむなく選択する、という学生が多い。そういうものである。もっとも、学問の世界で、何を学ぶかはさして重要ではない。また、ゼミへの参加に、消極的であってはもらいたくない。そこで、嫌でも勉強するよう、工夫をしている。その工夫が、現在のデスノート方式である。担当回の報告が、不出来であった場合、演習レポートの最低字数を増やし、良かった場合、最低字数を減らす(最高で免除あり)、という方法を採用している。
なお、学生によるゼミ紹介と、担当教員のコメントが、法学部懇談会報No.83に掲載されているので(32〜3頁)、参照されたい。
日本法制史ゼミ (谷口昭)
ゼミ生による紹介
日本法制史ゼミでは、前近代の日本における法と社会を体系的に照らし合わせて追究していくことをテーマとしています。ゼミ生一人一人が、興味・関心を持ったテーマを題材に、文献・法制史料などを参考に法の内容や成立過程、当時の社会への影響など様々な視点からの研究を要します。毎週2~3名のゼミ生が上記のような研究報告をプレゼンテーションソフトを用いて行います。そして、谷口教授・ゼミ生同士との意見交換を行い独自の見識を高めていくことを目標としています。最終的には、個々の研究テーマに沿った論文を書き上げて一冊の論文集にまとめます。学習面以外の活動は、主に飲み会形式のゼミコンパ(適宜開催)や学部主催のゼミ対抗スポーツ大会への参加などを行っています。
日本史に関心を抱いている、谷口教授の日本法制史の講義に興味を持った、パソコンを操作することが得意である、更には、将来学芸員や教職に就くことを希望しているなどのやる気のある方は是非、日本法制史を学んでみませんか?歴史的な素養を磨いて、法科大学院へ進もうとする人もいますよ。
西洋法制史ゼミ (野上博義)
「ノアの箱舟」ってどんな船? 「バベルの塔」って高いの? 「トロイの木馬」に乗ってみたい! 「アレクサンダー」かっこいい! 「カエサル」ってどんなおじさん? 「ポンペイ」には何が埋まっているのですか? 「ゲルマン人」何か怖そう! ヨーロッパでは普通に語られるこれらのことがらについて、書物ではなく、映像を使って認識を広げることをテーマにしている。初めて聞くことばかりだろうから、知ることが第一であり、議論は求めない。必要なものは好奇心だけである。
後期には、演習レポートを作る。この作業の目的は、どんなものであれ、ともあれ一冊の書物を完読したという経験をすることであり、その経験が、何かの機会に、各人のささやかなPR材料にでもなればと思う。